数値風洞「エアロダイナ」
風洞実験の代替となる流体計算
数値風洞は、コンピュータ上で計画建物および周辺の建物をモデル化し、流体計算により構造物に作用する空気力を予測するソフトウエアです。得られた空気力特性から、構造物の居住性能評価や構造骨組み用設計風荷重の評価を行います。従来の風洞実験で必要となる縮尺模型の費用や、実験の手間が不要となるため、今後、風洞実験の代替となる技術として期待されています。
特長・効果
1.風洞実験の代替として
●風洞実験における縮尺模型の製作、測定の手間が不要になります。
●建物のモデル化が容易で、計画段階での調査が可能です。
●実験を実施しない机上検討に比べて、大きく精度が向上します。
2.優れた情報量
●風圧・風速の同時出力が可能です。
●風の流れの可視化により、従来の風洞実験では困難な流れの現象を把握できます。
3.計算機の発展による高速化
●並列・ベクトル計算による高速計算が可能です。
●計算機性能の向上により、年々、高速・低コストになります。
4.精度の確認
●既往の風洞実験結果との比較により、予測精度を検証しています。
●今後も、検証・改良を進め、精度を一層向上させていく予定です。
工事実績
「エアロダイナ」は大林組の登録商標です。