複合電路システム「ケーブル支持装置及び電気線路構造」
施工の省力化とコスト、スペースを削減する一体型複合電路システム
複合電路システムは、バスダクトを親桁として並行敷設し、これに子桁(ダクター)をかけ渡してケーブルラック状に構成する、バスダクトとケーブルラックを一体複合化した電路システムです。
従来の電路は、大容量幹線には経済性と省スペースからバスダクトが使用されていますが、小中容量幹線にはケーブルが用いられるので、ケーブルラックを使用するのが一般的です。このため、天井内やEPS内にバスダクトとケーブルラックが、それぞれ別々に二段吊りや横並びに併設され、空調換気ダクトやスプリンクラー、天井埋設照明器具などと干渉し、天井内やEPS内に大きなスペースを必要としていました。
バスダクトとケーブルラックを複合一体化することでコンパクトになり、これらのスペース上の問題を解決するとともに、コスト削減や施工の省力化になります。
特長・効果
1.スペースの削減
●バスダクトとケーブルラックを別々に、段積みあるいは横並びに敷設していたのを複合一体化することで省スペースになります。
2.コストの削減
●バスダクトを親桁としてケーブルラック状に構成するので、ケーブルラックが不要になり、コストが削減できます。
3.施工の省力化
●バスダクト施工と同時に子桁を敷設するので、バスダクトとケーブルを別々に施工するのに比べて省力化できます。
4.CO2排出量の削減
●ケーブルラックが不要となるので、生産段階で発生するCO2排出量を削減し、環境負荷低減に寄与します。

