季刊大林 No.11

「屋根」

屋根を「広辞苑」でひいてみると「雨露などを防ぐために家屋の最上部に設けたおおい。すべての物の上を覆うもの」とある。ヒトの住まいは、雨露を防ぎ、太陽の光をさえぎり、上空から降るあらゆるものを避けるために、屋根をつけることから始まった。柱のない家、壁のない家、床のない家はありうるが、屋根のない家、屋根のない建築は原理的にありえない。すなわち、建築とは、屋根のある空間、と定義づけることもできるといえるだろう。
本号のOBAYASHI IDEAでは、巨大な屋根構築することにより、どこまで大空間をつくることができるか、限界への挑戦を試みた。
(1992年発行)

OBAYASHI IDEA

The Super Roof 1,000×1,000

構想:大林組プロジェクトチーム

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大屋根構造例

母なる屋根

泉眞也(環境デザイナー)

屋根の上の魔性たち

映画が語る「屋根」

荻昌弘(映画評論家)

屋根・形と葺材

文化としての屋根

川添登(建築評論家)

グラビア:「ROOF」

「屋根」の文献50