季刊大林No.62

「中世の湊町」

日本史における「中世」は、「古代(大和朝廷から平安朝まで)」と「近世(江戸時代以降)」の間にある、武家の台頭による混迷の時代です。その一方で、海を介しての流通が盛んになり、全国各地にローカルな経済活動が進み、無数の小規模な湊、宿、市が形成された、と言われています。ただし、その時代の建築と都市については、まだよく分からない点が多いのが実情です。
本号では、当時はまだ辺境の地と位置付けられていた東北エリアを中心に、中世日本の姿をひもときます。大林組プロジェクトでは、北の玄関口と位置付けられた湊町「十三湊(とさみなと)」の想定復元に挑戦しました。
(2023年発行)

都市の中世―その原型と謎

伊藤毅(青山学院大学総合文化政策学部客員教授、東京大学名誉教授)

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中世の北"海"道―船・湊・航路

村井章介(東京大学名誉教授)

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平泉モノがたり

柳原敏明(東北大学大学院文学研究科教授)

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OBAYASHI IDEA

中世日本の北の玄関口 幻の湊まち・十三湊の復元

復元:大林組プロジェクトチーム
監修:伊藤毅

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日本の南と北の船

安達裕之(日本海事史学会会長、東京大学名誉教授)

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絵図に見る和船

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シリーズ 藤森照信の『建築の原点』(13) 園城寺・光浄院客殿

藤森照信(建築史家・建築家、東京都江戸東京博物館館長、東京大学名誉教授)

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さらに理解を深めるためのブックガイド

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