季刊大林 No.17

「緑地」

緑という言葉は、現代の日本人には自然そのものの象徴として理解できる。それほど広く認識されている緑について、もう一度深く掘り下げて様々な角度から考えてみようというのが今回のテーマである。
OBAYASHI IDEAでは、「緑の少ない都市」と早くから言われてきた大阪に注目した。杜の都の仙台、山紫水明の京都など、我が国の大都市は昔から自然との結びつきを謳われ、その中で大阪は「水の都市」と形容されてきた。しかし、豊かな水を背景としながら、地勢的、歴史的要因により、事実、大阪には緑が少なく、また人工的な緑化を行うのも難しい地である。ここでは、未来の大阪にふさわしい緑化プランの立案に挑戦した。
(1984年発行)

OBAYASHI IDEA

21世紀の大阪緑化を考える「大阪緑地構造」
-長堀通り「緑の町」計画(都市緑化のモデル・プランとして)

構想:大林組プロジェクトチーム

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緑あれこれ 世界の緑都

青垣山-都市のグリーンベルト

川添登(建築評論家)

ヨーロッパの森に学ぶ

宮脇昭(横浜国立大学環境科学研究センター教授)

古歌に見る日本人と「緑」

「並木の文化史」覚書

守屋毅(国立民族学博物館助教授)

グラビア:「OPEN SPACE」

「緑地」の文献50