季刊大林 No.28

「地盤」

「地盤」には様々な意味がある。辞書によると、“地の表面” “地殻” “工作物その他を据え置く基礎となる土地” “事をなす根拠” "勢力範囲"とある。ある時は有形の物を指し、ある時は無形の意味を持つ。一方、人類は太古の昔から地盤を人工的につくりあげ、自らの生活空間を拡げることにも努めてきた。それは新たなる大地を創造する壮大な営みでもあった。そこで本号ではこの地盤なるものに焦点をあて特集を組むこととした。
OBAYASHI IDEAでは、尾島俊雄早稲田大学教授の監修のもと、大都市開発の一手法として、超過密都市・東京に人工地盤による新しい地表面を創造する試み《東京「ラピュタ」構想》に挑戦した。
(1989年発行)

東京「地表面」大改造

尾島俊雄(早稲田大学理工学部教授)

OBAYASHI IDEA

新・地表面の建設による東京大改造 東京「ラピュタ」構想

構想:大林組プロジェクトチーム
監修:尾島俊雄(早稲田大学理工学部教授)

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大阪の「地盤沈下」とその闘い

小松左京(作家)

土地神話

山本七平(山本書店主)

日本における領土観の成立

大石愼三郎(学習院大学経済学部教授)

人工地盤の発生と歴史

グラビア:土より作られたる者よ、土より生じたればこそ、いのちの果てに土に帰れ。

「地盤」の文献22