季刊大林 No.32

「大陸棚」

大陸棚とは一般的に海と陸との境界、浅海の緩やかな傾斜部分と定義される。
そこは、漁業のみならず石油、天然ガスなど地下資源の宝庫であり、人類にとってかけがえのない空間といえる。大陸棚の広さは地球の陸地面積に対し5%だが、海洋国である日本の周囲には国土の約7割にあたる大陸棚が広がっている。日本の陸地面積37万㎢に大陸棚面積25万㎢を加えると65万㎢にもなるのだ。すなわち、わが国にとってこの大陸棚の利用がいかに大きな意味をもつか理解できるであろう。そこで本号では、大陸棚開発を21世紀のニューフロンティアと位置づけ、特集を組んでみた。
(1990年発行)

地底黄金郷の建設

越村信三郎(元横浜国立大学長、故人)

OBAYASHI IDEA

大陸棚の地下を利用したジオ・インダストリアルシティ

原案:越村信三郎
構想:大林組プロジェクトチーム

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地質学からみた大陸棚

奈須紀幸(放送大学教授)

大陸棚の地下資源

崎川範行(東京工業大学名誉教授)

地下(じげ)の公界(くか)

川添登(建築評論家)

日本の大陸棚

「大陸棚」の文献16