季刊大林 No.36

「オリンピック」

「オリンピック」の名は古代オリンピック発祥の地オリンピアに由来したものだ。私たちに馴染み深い近代オリンピックは、1896年の第1回アテネ大会以来、本年開催のバルセロナ大会で第25回を迎え、一世紀もの間続いている。しかしオリンピックの原像である古代オリンピックは、紀元前776年に始まり、第293回つまり393年まで、なんと約1200年もの間続いた。これだけ長々期に渡り開催され続けた「オリンピック」とはいったい何なのか。「オリンピック精神」とは一体どういったものだったのか。
今回のOBAYASHI IDEAは、この疑問にメスを入れる第一の手がかりとして、古代オリンピアを復元し、古代オリンピックに関わる装置を明らかにすることで、その姿を浮き彫りにしてみた。
(1992年発行)

オリンピック競技 古代ギリシア人の発想

樺山紘一(放送教育センター教授、東京大学文学部教授)

第112回オリンピア祭典のとき

青柳正規(東京大学大学院教授)

ドイツ学術隊の発掘小史

青柳正規(東京大学大学院教授)

OBAYASHI IDEA

古代オリンピアの復元

監修:樺山紘一 青柳正規
復元:大林組プロジェクトチーム

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グラビア:古代オリンピック競技の原像

スポーツの文化社会学

加藤秀俊(中部高等学術研究所所長)

近代オリンピックとクーベルタン

「オリンピック」の文献70