季刊大林 No.44

「ブラジリア」

一昨年来わが国では、超過密の東京から首都機能を移転させる、いわゆる“遷都問題”が新聞、TVを賑わせ、首都は如何にあるべきか、都市づくりはどのようになされるべきか、百家争鳴的にさかんに議論されるようになっている。今号は、そのひとつの回答として、“奇跡の都市づくり”ともいわれるブラジルの新首都“ブラジリア”を取り上げた。
超現代都市ブラジリアは今から40年前、ブラジル中央高原に突然のように出現し、人々を驚かせ、以来、この人工都市は、世界中からの賛否両論の渦に巻き込まれ、また注目され続けている。ここでは、ブラジリアの誕生にはじまり、現在の最新の姿までを紹介する。
(1998年発行)

いま、なぜブラジリア

南條洋雄(建築家、株式会社南條設計室代表取締役)

ブラジリア・・・約束された首都の物語

考察:大林組プロジェクトチーム
監修:南條洋雄

ブラジリア・パイロットプラン(ルシオ・コスタ コンペ当選案)

ブラジリア建設に貢献した3人

ブラジリアにおける首都移転の沿革(概要)

首都の都市計画と現実

永瀬一郎(大林組)

ブラジリアの現在、そして未来

伊藤寛(大林組)

対談:「ブラジリア」

ルシオ・コスタ(建築家)
槇文彦(建築家、株式会社槇総合計画事務所代表取締役)
通訳・翻訳:南條洋雄

ブラジリア再訪

槇文彦

人類文明にとって『首都』とは何か 「都市」と「首都」

小松左京(作家)

「ブラジリア」の文献43