季刊大林 No.46

「函館」

今号は、函館の五稜郭の誌上復元を主に、街の歴史にスポットライトをあててみた。
函館は、かつて15世紀頃から“箱館”の文字を当て、北海道の産品を集荷する良港として知られていた。鎖国を解くとまず、下田とともに開港が決まっている。
函館は開港以降、国際自由貿易港として世界各国の船が続々と入港。外国人たちは、さまざまな分野の知識をもたらし、函館は後の長崎、横浜に先駆け文明開化の波にあらわれた。その名残として、今にエキゾチックな建物やお店、食品が伝えられ、豊かな観光資源ともなっている。その街や建物の経緯を、建設会社の視点であらためて見つめ直してみた。
(1999年発行)

函館素描

平井聖(東京工業大学名誉教授・昭和女子大学教授)

五稜郭跡内箱館奉公所の復元

田原良信(函館市教育委員会生涯学習部文化財課)

OBAYASHI IDEA

函館・五稜郭の復元と考察

復元:大林組プロジェクトチーム
監修:平井聖
現地協力:田原良信

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五稜郭と函館をめぐる年表

五稜郭築城とそのルーツ

今村文彦(東北大学災害科学国際研究所長・教授)

函館雑感

川添登(建築評論家)

函館・町屋の色彩移り変わり

元町倶楽部・函館の色彩文化を考える会

函館開港史

「函館」の文献55