地盤基礎相互挙動解析技術(GRASP3D)

掘削や盛土工事で生じる地盤・地下水・基礎構造物の動きを予測する

地下水位が高く軟弱な地盤が広く堆積するわが国の建設工事では、軟弱地盤への対応が重要な技術課題となっています。周辺環境の保全と工事の安全確保、さらに工事を経済的に効率よく進めるためには、計画・設計・施工の各段階で、地盤と地下構造物の動きを綿密に把握しておく必要があります。3次元地盤/地下水連成解析コード:GRASP3Dは、掘削や盛土工事で生じる地盤・地下水・基礎構造物の動きを精度良く合理的に予測・解析するために開発されたものです。すでに多くの工種で適用され、GRASP3Dの信頼性は確認されています。

大型地下タンクが建ち並ぶエネルギー貯蔵基地

特長・効果

GRASP3Dは、従来別々に行われていた地盤の応力変形解析と地下水の浸透流解析を、同時に連成させて計算するところに特長があり、地下水の影響を考慮しながら、地盤・地下構造物の変形状況と安定性を評価することができます。
●地盤の変形・応力、地下水挙動の計算機能
●地下構造物の部材要素のモデル化機能(3次元シェル・梁・トラス)
●施工過程の詳細モデル化機能(盛土・掘削、仮設設置・撤去、地下水処理工)
●地盤の非線形構成モデル (粘土:関口・太田モデル、砂・礫:Drucker Prager、泥岩:G〜γモデル、ほか)
●解析支援システム(高性能パソコン上での高速計算ソルバー使用対応)

工事実績

東京臨海高速鉄道大井町駅
東京国際空港D滑走路