床吹出し空調「フリーアクセス空調システム」

二重床を利用した省エネルギー空調システム

電気ケーブル配線用に用いられる二重床の空間に空調用空気を供給(給気)し、床面設置の床吹出口から室内へ吹き出します。室内を空調した空気は天井裏空間を経由して空調機に還ります。
給気の分配用に、天井吹出し方式では設置されるダクトに代わって二重床空間を利用するので、ダクトの設備工事コストや空気搬送の圧力損失を減らせます。また、床吹出口の位置や数を容易に変えられるので、OA機器の集中など、熱負荷の偏在や、執務者の温冷感の好みに対応しやすいシステムです。

フリーアクセス空調システムのイメージ
フリーアクセス空調システムのイメージ

特長・効果

1.効率的な換気

●上向きの空気の流れは、室内で発生する熱の浮力に逆らわないので、熱の拡散を抑えつつ、効率的に室内から排出できます。
●天井吹出し方式に比べると、吹出口が執務者の近くにあるので、執務者周囲の空気をより新鮮に保つことができます。

2.省エネルギー

●ダクトの代わりに二重床空間で給気を分配するので、空気搬送の圧力損失が少なくてすみます。
●天井吹出し方式に比べて給気温度を高くできるので、外気を利用した冷房運転を長期間行え、また、空調機の冷水温度も高く設定できることで冷房熱源の運転が高効率となります。
●天井の高い大空間においては、天井吹出し方式では空間全体を冷房してしまうのに対し、床吹出し空調では執務者の高さまでの限られた空間を冷房するので、エネルギー消費が少なくてすみます。

3.高い快適性

●床吹出口の位置や数を容易に変えられるので、OA機器の集中など、熱負荷の偏在や、執務者の温冷感の好みに対応しやすくなります。
●床吹出口ごとの風量調整も容易です。

4.コスト低減

●給気分配用のダクトが不要で、その分の設備工事コストを減らせます。
●夜間電力を利用してコンクリートスラブに蓄熱する躯体蓄熱と併用すると、空調運転のランニングコストを削減できます。

オフィス適用事例
オフィス適用事例
床パネルを外したところ
床パネルを外したところ

工事実績

品川インターシティ
サザンスカイタワー八王子