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解説

八王子駅南口の超高層複合施設

八王子駅南口の再開発事業は、「24時間、人の息づかいを感じることができる快適で喜び溢れる街を創り出す」ことをコンセプトとし、八王子の南の玄関口にふさわしい街並みの整備を開発目標とした。その中核施設と位置付けられたのが、商業・業務・文化・住宅などから構成される超高層複合施設「サザンスカイタワー八王子」である。隣接するJR八王子駅とは1階の駅前広場と2階の「とちの木デッキ」で接続され、低層部には商業施設、中層部には最大収容人数2,021名の「オリンパスホール八王子」(八王子市民会館)と八王子市八王子駅南口総合事務所および業務施設が設けられ、高層部は390戸の集合住宅となっている。中水利用、高効率蓄熱槽、省エネ照明「エコルミ」などの採用で、環境負荷の低減にも配慮している。

高層棟では、耐久性や品質向上のためLRV工法を採用。2台のタワークレーンを設置して1フロア3日サイクルでの組み立てを実現した。高層棟の下部では高軸力に対応するため高強度コンクリート(Fc80)と高強度鉄筋(USD685)を採用している。中層部ホールの大空間は鉄骨大トラスにより構成されている。ホールを囲む長大壁では、有害なひび割れ抑制対策としてカラム目地のほかに耐アルカリ性ガラス繊維ネットを採用した。

2010年11月、華やかな街開きとともに、サザンスカイタワー八王子がオープンし、八王子南口に新しい風景が誕生した。

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