ダヴィンチ工法

美術館・博物館対応アンモニア抑制工法

美術館・博物館建物では、コンクリートや内装材から発生する各種の有害ガス状物質が、収蔵・展示品を、変質、劣化させるおそれがあるため、室内空気質を良好に保つための対策が求められます。特に問題となりやすいのはコンクリートから発生するアンモニアで、コンクリート打設後2年程度の期間、比較的多量に発生するため、建物竣工後、短期間で開館可能とするには室内のアンモニア濃度を早期に低減することが重要となります。そこでダヴィンチ工法は、コンクリート表面に直接、アンモニア吸着シート(ダヴィンチシート)を張り付けることによって、コンクリートから発生するアンモニアを化学的に吸着除去し、貴重な美術品などを変質、劣化から護るアンモニア抑制工法です。

特長・効果

1.確実なアンモニアの吸着除去

●コンクリートから放出されるアンモニアガスを、ダヴィンチシート張付け直後から、確実に吸着除去します。
●ダヴィンチシートによるアンモニアの吸着は、化学的な吸着のため、室内にアンモニアを再放出しません。
●ダヴィンチシートには透湿性があるため、コンクリートの乾燥を阻害しません。

2.シーズニング期間の短縮

●建物竣工時点でアンモニア濃度を低濃度に抑制できるため、これまで困難であったシーズニング期間※の短縮が可能です(※シーズニング期間とは、美術館・博物館施設の運用開始に先立って設けられる、建物、設備の環境状態を整えるための慣らし期間のことです)。

3.施工が容易

●ダヴィンチシートの張付けは壁紙と同様に行え、短期間に施工可能です。
●ダヴィンチシートは、不燃認定(NM-9970)を取得しており、防火上安全です。

工事実績

宇都宮美術館
宮城県図書館
兵庫県立美術館

「ダヴィンチ」「ダヴィンチシート」は大林組の登録商標です。