超短工期施工法「LRV工法」
RC造柱梁接合部プレキャスト化工法
LRV工法は、2種のPCa部材から構成されます。
・LRビーム:接合部柱主筋位置を貫通孔とした、接合部と梁の一部を一体化したプレキャスト部材のことです。左右の梁端部は、一端は梁主筋を突出し、他端は主筋を接続するためのスリーブ継手を埋め込みます。
・Vコラム:柱主筋が下向きに突出し、柱頭部側には主筋を接続するためのスリーブ継手が埋め込まれた柱プレキャスト部材のことです。
LRビーム同士は主筋を差し込み、目地および継手内にグラウトを充填します。Vコラムは、LRビームの接合部を貫通して上から下に柱を差し込み、貫通孔、目地,および継手内にグラウトを充填します。
グラウト充填によって柱梁を一体化し、架構を構築します。
特長・効果
1.品質向上・施工性向上
●複雑な配筋作業をすべて工場で行うため、現場での施工性が向上します。
●作業環境の安定した工場製作のため、構造体は高い品質を保つことができます。
2.重量軽減・寸法縮小 まるタイル打込みなどの仕上げをすべて工場で行うため、増打ちが不要となります。
●増打ちによるPCa寸法の増大がなく、部材寸法を必要最小限として重量を軽減できます。
3.工期短縮
●完全プレキャスト化することで、柱・梁の先行構築が可能となり、大幅に工期を短縮できます。
●30階建て超高層建物の場合、躯体工期を2〜2.5ヵ月短縮できます。
工事実績
サザンスカイタワー八王子
アートヴィレッジ大崎 セントラルタワー、ビュータワー
「LRV工法」「LRビーム」「Vコラム」は大林組の登録商標です。