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解説

国内最大級の最先端病棟

2000年10月に竣工した東京大学医学部附属病院の入院棟である。「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」との理念に沿い、診療機能の整備、教育機能の充実、研究機能への配慮などとともに居住性の向上が図られており、1,046床ある病室のほとんどにトイレとシャワーが設けられている。外壁PC版には、スクラッチタイルを打ち込み、いわゆる「東大色」を基調に、4階から下部は深い色、上階は明るい品の良い茶色で統一されている。

災害時拠点病院として耐震性に配慮し、地下1階から地上15階の主要な場所に、制震を目的としたオイルダンパーが計318基配置され、南東および北東面に配置された10本の柱は内部に高流動のコンクリートを充填したCFT柱で、剛性、靱性、耐火性を高めている。

建物の杭および地下外壁はOWS工法による地中連続壁で構築し、後打ちの壁と一体化したWF合成壁となっている。地下外壁の一番深い部分にはH型鋼を組み込んだ地中壁体を採用し、高靱性化を図り、山留め支保工の段数を減らしている。

当社のISO14000の認証取得時の審査対象工事の一つとなり、「環境にやさしく」を合言葉に、既存病棟に取り囲まれたエリアでの工事でもあることから、特に騒音・振動・埃発生の抑制をはじめ、作業環境の改善にも取り組み、延労働時間250万時間無災害を達成した。

当社は、中央診療棟第1期(1987年竣工)、外来診療棟(1994年竣工)、中央診療棟第2期(2006年竣工)についても、他社と共同施工した。

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