季刊大林 No.3

「橋」

橋がもつ機能をひと言で言えば、距離を縮めるということに集約される。これはまた時間の短縮にほかならず、時間をいかに縮めたかは文明をはかる一つの尺度でもある。人類はいつの時代も、橋を架けるという営為に夢をこめ情念を刻んできたといえよう。今号では、この「橋」に着目してみた。
わが国において橋は、橋涼み、橋占など、ヒトのにおいの感じられる場所だった。しかし現在の都市域では、橋上にたたずむ人の姿を見ることもまれになっている。OBAYASHI IDEAでは、河岸の景観、川と陸を結ぶにふさわしい意味を持った「人間のため」の橋を考えてみた。
(1979年発行)

経験としての橋

多田道太郎(京都大学教授)

OBAYASHI IDEA

子どもの夢・隅田川公園橋

構想:大林組プロジェクトチーム

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橋の話 橋のある風景

橋の話 架橋そのあゆみ

橋の話 橋の名前ア・ラ・カルト

橋と人生

宮本常一(武蔵野美術大学教授)

橋の国語辞典ほか