季刊大林 No.2

「門」

専門家、登竜門、一門の誉れ、門外漢、門前払い、笑う門には・・・など、「門」は日本語の中で非常に多く使われている。それは「門」が建築学的のみならず、日本語として十分にその意味が理解されていることに他ならない。
「門」をテーマにした本号のOBAYASHI IDEAでは、日本最大級の大きさを誇り、平安京という華麗な都全体を代表し、日本に実在した門の中で最も知名度の高い羅城門に注目した。羅城門について語り継がれてきたことは多く、豪壮な姿は史料や伝説の中で脈打っているものの、その全容は今日まだ明らかにされていない。私たちは、限られた資料をもとに、この羅城門の復元に挑戦を試みた。
(1978年発行)

OBAYASHI IDEA

羅城門復元の試み

復元:大林組プロジェクトチーム

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「羅城門」をめぐって

凱旋門の思想

高階秀爾(東京大学助教授)

対談:「東洋の門と文化交流」

陳舜臣(作家)
岩宮武二(写真家)

比較門番学

小松左京(作家)

日本語の中の「門」