季刊大林 No.5

「塔」

塔の建設は文明の発祥とともに始まっている。ギリシャやローマのように塔を持たない文明も中にはあるが、多くの文明が塔を建設し続けてきた。塔の建設に注がれた人類のエネルギーは厖大なものである。本号では、この塔をテーマにして、様々な角度から塔を考え、塔を通じて文明と人間、ひいては建設との関わりを探ってみた。
いつの時代も塔の建設には、その最高の技術が投入されていることに鑑み、大林組の技術力を駆使し高さ1,000mの超高タワーの建設にチャレンジすることとした。建設技術の可能性を探ることにより、現代における塔の意味を見直す試みだ。
(1979年発行)

OBAYASHI IDEA

「ザ・タワー1,000」1,000メートル超高コンクリート・タワー建設計画

構想:大林組プロジェクトチーム

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天にそびえる塔

中村元(東京大学名誉教授)

高さの意味論

藤岡喜愛(愛媛大学教授)

塔の思想

川添登(建築評論家)

グラビア:TOWER

塔のあれこれ

「塔」の文献101