季刊大林 No.6

「駅」

駅といえば、現代では鉄道の駅がすぐ連想されるが、駅の起源は古く、その概念も幅広い。しかし、いずれにしても交通の拠点であることに変わりはない。本号では、この駅をテーマにして、様々な角度から駅を考え、駅を通じて文明と人間の関わりを探ってみた。
我が国は今や世界中で最も鉄道が発達した国のひとつだが、その歴史は1872(明治5)年の新橋・横浜間の鉄道開業まで遡る。この時、現在の汐留の地に開設されたのが新橋ステーションだ。OBAYASHI IDEAでは、文明開化のシンボルであり、近代日本の始発駅ともいえる新橋ステーションの復元を試み、ありし日の姿を再現することにチャレンジした。
(1980年発行)

OBAYASHI IDEA

新橋ステーション復元

菊池重郎
協力:大林組プロジェクトチーム

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陸蒸氣膝栗毛

駅制の変遷 古代から近世まで

児玉幸多(学習院大学教授)

「駅」ローマ帝国からアメリカ大西部まで

猿谷要(東京女子大学教授)

駅前の考現学

加藤秀俊(学習院大学教授)

駅学入門1 駅・歌は世につれ・・・・・・

駅学入門2 歴史にみる駅制

グラビア:「日本の駅」「世界の駅」

駅の文献 111