季刊大林 No.19

「広場」

人間は古来、広場にさまざまな想いを託してきた。外国では、プラザ、スクエア、サーカス、フォーラム、モールなどの、広場に多様な名称があることからもそれが分かる。単なる空地でなく、人間の都市形成に伴う強い意志によって育まれ、築かれてきたといってよいであろう。今号は、広場の伝統と精神、さらに未来の広場についても考えてみた。
OBAYASHI IDEAでは、広場のひとつの未来像として、世界でも初めての<動く広場>の建設にチャレンジした。21世紀の都市を考える際、高密度化の手法ばかりではなく、機能の柔軟性や空間の多目的性、景観の多様性といった要素も社会的価値を持ってくるかもしれない。
(1985年発行)

生き物の広場・人の広場

小松左京(作家)

ひろばをめぐって「江戸-東京という歴史の流れの中で」

槇文彦(建築家)

OBAYASHI IDEA

上野広小路「動く広場」建設構想

構想:大林組プロジェクトチーム

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広場のでき事「歴史の舞台としての広場」

広場の精神誌

山口昌男(東京外国語大学教授)

THE PLAZA

「広場」の文献25