季刊大林 No.39

「木と水」

今、木造建築の新しい時代が始まろうとしている。
「木」と言われて人々は何をイメージするだろうか。盆栽や植木、森、林など植物としての木であったり、御神体のように信仰の対象であったり、また舟や器、建設物にいたるまでの材料としての木(木材)など、幅広くさまざまだ。
今回のOBAYASHI IDEAでは、人間の原初的な憧憬の対象である「木」と、人間のまさに人間らしい場、経済活動の場である「オフィス」との融合を検証した。すなわち木造建築の現代的意味をスタディしつつ、未来へつながる一つの形として私たちにもっとも身近なオフィス空間の木造構造を提案するものである。
(1994年発行)

OBAYASHI IDEA

『ウッディ・オフィス』建設構想
-木構造による水辺のオフィスビルの提案

構想:大林組プロジェクトチーム

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木を植える文化

富山和子(評論家・立正大学短期大学部教授)

東西の都市環境における永遠性と一時性

スメート・ジュムサイ(建築家・ケンブリッジ大学建築学部講師)
訳:西村幸夫(東京大学先端科学技術研究センター助教授)、
鈴木伸治(東京大学工学部都市工学科博士課程)

木と水の形象としての伊勢神宮

川添登(建築評論家)

日本人と「木と水」のイメージ

グラビア:世界の巨大木造建築物

「木と水」の文献50