季刊大林 No.53

「タワー」

タワーはすごい。見上げていると自然と元気になり、上に上がって外の景色を目にすると思わず笑みがこぼれる。2009年に着工し2012年に竣工した東京スカイツリーⓇの建設は、私たちにタワーのもつ潜在力を見直させてくれた。
人はなぜ高みを目指すのか。タワーにはどのような力があるのか。本号では、OBAYASHI IDEAとして宇宙へ届くタワー「宇宙エレベーター」建設構想を発表するとともに、あらゆる角度から塔の意味を再考する。
(2012年発行)

グラビア・ウルトラ・タワー

選・文 五十嵐太郎(東北大学教授、建築史・建築批評家)

塔と人間 エッフェルからの眺め

樺山紘一(東京大学名誉教授、印刷博物館館長)

バベルの塔 コミュニケーションの神話

中沢新一(人類学者、明治大学野生の科学研究所所長)

塔の「ニッポン」

橋爪紳也(大阪府立大学 21世紀科学研究機構教授・観光産業戦略研究所所長)

宇宙エレベーター 人類最大の建造物

青木義男(日本大学理工学部教授、芸術学部兼任講師、宇宙エレベーター協会副会長)

OBAYASHI IDEA

地球と宇宙をつなぐ10万kmのタワー 「宇宙エレベーター」建設構想

構想:大林組プロジェクトチーム
監修:青木義男

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2050年宇宙エレベーターの旅

石川洋二(大林組)

シリーズ 藤森照信の 『建築の原点』 (5) 大湯環状列石

藤森照信(東京大学名誉教授、東京都江戸東京博物館館長、建築史家・建築家)

「塔」をめぐる考察と表現31