1948年生まれ。1972年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、大林組入社。大半を現場で過ごし、2005年に東京本社東京建築事業部統括部長、2008年には常務執行役員に就任。その後、新タワー建設工事事務所 総合所長に就任、現場の総指揮をとる。
日本の新しいシンボルともいえる東京スカイツリーに関わることができたことを大変誇りに思っています。ここでひとつ、創業以来120年間、大林組が守り続けてきた社訓を紹介します。それは「良く、速く、廉く(やすく)」というものです。お客様に最良のクオリティ・スピード・コストを提供するため、お客様のニーズを的確に把握して工事をすることが我々大林組のこだわりです。もちろん今回の東京スカイツリーも、これまでと変わらずそのこだわりをもって取り組みました。
冒頭で申し上げたとおり、今回工事現場そのものが、多くの皆様からのご注目を頂きました。大林組のホームページなどでも東京スカイツリーの施工の様子や工法を詳しく紹介させて頂きました。皆様にはより「現場感」を楽しんでいただけたのではないかと思います。
また、東京スカイツリーは周辺エリアを活性化する、次世代を見据えた街づくりの起点となるプロジェクトでもありました。そこで、自治体や周辺住民の方々、事業主体(東武グループ)が一丸となって新たな街づくりにも挑まれています。東京スカイツリーがこれからも安心して使って頂ける施設として、愛され続けてほしいと願っています。
(c) 日経BP社「日経ビジネスオンライン SPECIAL」初出:2012年3月2日~2012年4月2日