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DICTIONARY用語集

CCS・CCUS しーしーえす・しーしーゆーえす

CCS

CCSとは、「Carbon dioxide Capture and Storage」の略称で、エネルギーを燃焼した際に大気中に発生した二酸化炭素(CO2)を回収し、貯留することで、温室効果ガス(GHG)の排出を抑制する技術です。

火力発電所や製油所、製鉄所などから排出されるCO2を分離・回収し、貯留層と呼ばれる地下の安定した地層に閉じ込めることで、大気中に放出されるCO2を大幅に削減するものです。カーボンニュートラルの達成に不可欠な技術として、世界中で研究開発が進められています。

CCUS

CCUSとは、「Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage」の略称です。
このCCSで分離し回収したCO2を利用しようというものです。

米国では、CO2を古い油田に注入することで、 油田に残った原油を圧力で押し出しつつ、CO2を地中に貯留するといったCCUSが行われており、全体ではCO2削減が実現できるほか、石油の増産にもつながるとして、ビジネスになっています。

国際エネルギー機関(IEA)の報告書では、2060年までのCO2削減量の合計のうち14%をCCSが担うことが期待されています。

さらに、CCSで回収したCO2を化学原料の生産に使うことをはじめ、太陽光エネルギーを使ってCO2を燃料に変換する藻を育て、バイオ燃料として利用するといった研究も進められています。

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