DICTIONARY用語集
電炉鉄骨 でんろてっこつ
電炉鉄骨とは、「電炉」を使ってつくられた鉄を活用した鉄骨部材のことをいいます。
日本では鉄の大半が「高炉」でつくられており、その過程で大量の二酸化炭素(CO2)が排出されます。高炉では、鉄鉱石と石炭からつくる原料のコークスを炉に入れて高温の熱風を送り、鉄をつくります。
一方、「電炉」を使って鉄をつくる方法では、原料は鉄スクラップを使います。橋やビルなどを解体した鉄スクラップ、廃車となった自動車のボディや空き缶などをアーク放電の熱で溶かして不純物を取り除き、鉄を再生するやり方で、CO2排出量を大幅に抑えることができます。
そのため、電炉鉄骨は環境負荷が少ない鉄骨部材であるといえます。
大林組は、低炭素型素材である電炉鉄骨の活用を推進しており、大阪・関西万博「ウーマンズ パビリオン」新築工事では、主要鉄骨部材の約75%を電炉鉄骨とすることで、約200t-CO2を削減しています。
