平成元年~平成9年(1989~1997) |
平成元年(1989)6月に、昭和18年(1943)以来45年間にわたり社長を務めた大林芳郎が会長に専任、津室隆夫が四代社長に就任した。またその前年からCI導入プロジェクトチームを発足させ、平成2年4月、新しい企業理念、経営姿勢、行動規範を定め、21世紀に向かう当社の決意と姿勢を社内外に明らかにした。それが、空間価値を造り出し、社会と感動を共有する『人間尊重企業』宣言となって結実する。同時に、これを象徴し体現するものとして、新社章、コーポレート・カラー、社名ロゴを制定。さらに各種アプリケーションや工事現場のVI、サイトウェアなども一新した。 次いで翌3年7月、創業100年にあたり、長期経営ビジョン『大林ルネッサンス111』を策定、発表し、次の創業111年を目標に「顧客、社員、社会に対してナンバー1」企業となることを標榜して、新しい世紀のリーディング・カンパニーを目指す自覚を確固なものとした。
平成9年~平成17年(1997~2005) |
平成9年(1997)6月、向笠愼二が五代社長に就任、同15年(2003)3月に「優良企業構想」を発表し、当社が目指すべき企業像と、その実現に向けて何をやるべきかを全役職員に示した。また同年6月には、名誉会長職に退いた大林芳郎に代わり大林剛郎が会長に就任している。そして平成17年(2005)3月、取締役会の改革と執行役員制度の導入を柱とする経営体制の改革の方針を発表した。
平成17年~平成19年(2005~2007) |
平成17年(2005)6月、脇村典夫が六代社長に就任し、業界のリーディング・カンパニーにふさわしい「品位」を持ち、顧客に信頼される「質の高い仕事」をする会社をめざす取り組みを展開した。10月からは、全社を挙げてコストダウン、スピードアップ、簡素化、合理化などあらゆる事案を対象とした取り組み「業務改善運動」を本格的にスタートした。
平成19年~平成30年(2007~2018) |
平成19年(2007) 6月、白石達が七代社長に就任し、競争力の源泉は技術であるとの認識のもと、技術の一層の強化による本業の収益力向上と事業領域の拡大を目標に掲げた。また、社会に貢献する企業であり続けるためCSRを経営の根本に据え、大林組が目指す姿などを「大林組基本理念」として再構築。社会のため、そして経営のさらなる安定のため、建築、土木、開発の3事業の強化に加え、再生可能エネルギー発電事業など新領域事業の開拓やグローバル化を加速させ、収益基盤の多様化を推進していった。