2023/07/14
2022年度岩の力学連合会技術賞を受賞しました
岩の力学に関する国際的な振興と交流をはかることを目的とした世界規模の組織International Society for Rock Mechanics and Rock Engineering(ISRM)があります。国内では、土木学会、地盤工学会、資源素材学会および材料学会が合同で、岩の力学連合会(Japanese Society for Rock Mechanics:JSRM)を1964年に設立し活動しています。
今般、「ディープラーニングを活用した山岳トンネル切羽評価技術の開発」が、優れた特色を有する画期的な岩盤技術としてJSRM2022年度技術賞を受賞しました。これは、山岳トンネルの掘削最先端(切羽)画像を、AIによって解析し、風化変質や割れ目などの特徴を判断させる技術です。国内のみならず、世界的にもユニークで先駆的な研究と認められ、表彰されました。
受賞者のコメント:技術研究所 畑 浩二
大林組の山岳トンネル分野へのAI利用は第二世代(1990年~)に始まりました。当時は、マシンやOSに制約があったため、エキスパートシステムの開発でした。第三世代(2010年~)になり、ニューラルネットワークの学習時間が飛躍的にスピードアップし、的中率向上も相まって注目を集めています。今は、ChatGTPが大注目です。この分野は、一民間ではなく、オールジャパンで対応すべきと考えています。今後は、説明可能AI(XAI)にも注力していく予定です。
詳しくは、一般社団法人岩の力学連合会のポータルサイトをご覧ください。
http://www.rocknet-japan.org/award/recipients_technology/