タワークレーンの運転席 上空のお仕事スペースを紹介します。

タワークレーンを動かす仕組みを分析!

運転席

■概要
写真は重量:7.2t(内部設備含む)長さ×幅×高さ 7.44m×2.2m×1.9m。

左操作デスク

右操作デスク

1
巻き上げ主幹制御器:吊りワイヤの巻き上げ速度を切り替える操作レバー
2
表示灯「巻き上げ高速」:巻き上げ運転中に高速運転になると点灯する
3
押ボタンスイッチ「非常停止」:非常停止ボタンを押すとすべての電動機が停止し、クレーンを停止させる
4
速度計:巻き上げ速度を計測する
5
照光式押ボタンスイッチ「切」:タワークレーンの操作電源の切断
6
照光式押ボタンスイッチ「入」:操作電源の立ち上げ
7
引き込み・旋回主幹制御器:ジブの起伏・旋回操作レバー
8
照光式押ボタンスイッチ「電気室エアコン」:コックピット後部にある設備機器類を冷却するためのエアコンのスイッチ
9
セレクタスイッチ「ワイパー」:コックピットのワイパーの操作スイッチ

操縦サポートするその他装備

揚程指示計(右)

クレーンで吊り上げた荷物を地表からどのくらいの高さまで持ち上げたか、距離を測定します。

モーメントリミッタ(左)

吊り上げた荷の重さ、吊り上げ可能な重さの最大値(定格荷重)、作業ができる範囲(作業半径)のデータを表示して、荷重が最大値を超えないように制御してくれる装置です。
上記のデータから、定格荷重※1以上の吊り荷を吊り上げないための自動制御を行っています。

※1 最大吊り荷重から吊り具の重量を差し引き、実際に吊れる荷の重さの最大値を定格荷重と称している。
(参照) クレーン等安全規則(厚生労働省)

風速計

風を受けて回転する装置(風杯)から風の速さを測り、平均風速が10m/秒を超えると危険を察知してブザーで知らせてくれます。

風杯(ふうはい)

おわんのような形をした部分に風が当たると、風に押されてぐるぐる回転します。その回転の速さにより風速を計測しています。

作業範囲規制装置(赤と黄色の表示灯)

複数のタワークレーンのジブの位置を把握し、クレーン同士の衝突を防止する装置。ジブ同士が5mまで接近した際に、パトライトの黄色を回転させ、オペレータに注意を促します。さらに接近した際には赤色の回転灯を回転させ、場合によってはクレーンを停止させます。

※運転席の外にある設備です

タワークレーンの運転をするには「クレーン運転士」の免許が必要になります。クレーンの種類により必要な免許も異なってきます。

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