楽しく分かる!トンネルの世界

私たちの生活に関わりの深いトンネルをもっと知ろう!

うそ?ほんと?トンネルなるほど劇場

日本には昔から数多くの言い伝えがありますがトンネルの世界でも同じ。
現代では異なることもたくさんありますが、
山への恐れや敬虔(けいけん)な気持ちから生まれた言い伝えのいくつかをご紹介します。

他にもこんな昔の言い伝えがあるよ!

化粧木の由来

化粧木(けしょうぎ)工事中のトンネルの入り口には化粧木(けしょうぎ)と呼ばれる反り返った木が飾られており、これは 、伊勢神宮本殿の屋根の飾り木が元となっています。その起源は山の神に対する信仰心と安全祈願にあり、三尺六寸分(約1.2m)の太い松やヒノキを横にして、両端は角のように加工されています。
化粧木の右側の根本部には天照大神、左側の木の先の部分にはウガヤフキアエズの命(神武天皇の父親)を祀るとされています。
トンネル入り口に、岩盤が崩れないように支えをし、土のうを積み、その上に石で化粧木を支え、儀式として神主による祝詞を行うとされていますが、現在は略式の場合が多いようです。
※ 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 信夫山国道出張所より

海外のトンネルではSt.Barbaraと呼ばれる女神像を祭っています。

ご飯に味噌汁をかけるな

切羽が湧水で崩れるのとイメージが重なる、または、山が水を持って崩れ、落石、落盤が発生する、と伝えられています。

坑内に犬を入れるな

山の神は雌犬であるとし、犬が坑内に入ると自らの領域を侵かされたと思った神が怒り、犬を追い払うために山を振るわせ、落石、落盤を起こすと言われています。
ほかにも、山の神は犬が嫌いなため、犬の鳴き声が坑内に響くと、地山を揺さぶり落盤させるなどとも伝えられています。