DICTIONARY用語集
炭素貯蔵・炭素固定 たんそちょぞう・たんそこてい
炭素貯蔵・炭素固定とは、大気中の二酸化炭素(CO2)を自然や人工的に固定することで、大気中にCO2を放出しないようにする取り組みです。
さまざまな方法があります。
植物による光合成
植物は光合成の過程でCO2を吸収し、炭素(C)として蓄えます。
木材の利用
木材は、光合成により大気中のCO2を吸収して成長し、伐採後も木材として使用されることで炭素(C)が固定され続けます。木材は燃やさない限りCO2を大気中に放出しないため、木材は「炭素の缶詰」とよばれています。木造建築・木質建築などの建築物に利用されることで地球環境保全に役立ちます。
海洋による吸収
海洋もCO2を吸収します。
地下への埋没
地下にCO2を埋没させる方法もあります。
また、人工的な方法では、コンクリートへの固定も可能です。コンクリート製造時のCO2排出量を最大80%削減する「クリーンクリート®」を発展させて、CO2排出量を最大120%削減する「クリーンクリートN®」は環境配慮型コンクリートの一つとして環境省によってCO2固定量が世界で初めて算定され、国連に報告されています。