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DICTIONARY用語集

洋上風力発電 ようじょうふうりょくはつでん

洋上風力発電とは、海上に設置された風車を使って風力発電を行う方法です。

風力発電は、風の力で風車を回し、その回転運動を発電機に伝えて、電気を起こす発電方法のことです。一定の風があれば昼夜を問わず発電することが可能ですが、台風などの荒天時には危険回避のため発電することができません。

年間を通じて安定した風が吹く場所が候補地となりますが、陸上には適地が減少してきており、より大きな風力を安定的に得られる海域を利用した洋上風力発電が注目されています。

洋上風力発電には、海底に杭などの基礎構造物を設置してその上に風車を乗せる「着床式」と、浮体の上に風車を乗せて発電する「浮体式」の2種類があります。水深60m未満の海域には着床式が適しており、水深60mを超えると浮体式の方がコストに優位性があるとされています。

大林組では、2017年11月に最初の陸上風力発電所として営業運転を開始した三種浜田風力発電所(秋田県山本郡三種町)に続き、2022年4月に上北小川原風力発電所(青森県六ケ所村)が営業運転を開始しています。

洋上風力発電では、2023年1月に全面運転を開始した、国内初の商業ベースでの大型洋上風力発電事業となる秋田港・能代港洋上風力発電事業にも参画しています。

また、2024年から青森県下北郡東通村岩屋の沖合3kmの海域に、浮体式洋上風力発電施設のうち、国内で初めてとなる緊張係留方式のTLP(テンション・レグ・プラットフォーム)型浮体を設置し、1年間の挙動観測を開始しました。

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