写真
- セントラルガーデン
- 品川V-TOWER
解説
品川インターシティに並ぶ品川駅東口の再開発事業
品川グランドコモンズ(品川駅東口再開発事業のB-1地区)は、53,000㎡の敷地に業務、商業、宿泊、住居の4機能を集約するもので、7棟の高層ビルにより一大ビジネスゾーンを形成するプロジェクトである。
当社は、他社と共同で総合コンサルタントとして都市計画、建築設計のマスタープラン、公共施設を整備する都市基盤整備、環境アセスメント、各事業者間の権利調整を行う開発マネジメントなどに深く関わり、7棟のうち、「太陽生命品川ビル」「キヤノンSタワー」、高層マンションの「品川V-TOWER」および「ストーリア品川」、さらに歩行者大空間「セントラルガーデン」の施工を担当した。
太陽生命品川ビルは2フロアにまたがるアルミカーテンウォールを基調に、縦のラインを強調したスレンダーなデザインとなっている。梁にはウィングビーム工法、制振部材にはブレーキダンパーなどが採用されている。
キヤノンSタワーはアルミカーテンウォール、PCカーテンウォール、PC打込パネルを多用し、企業ブランドイメージにふさわしいメタリックな質感と光をテーマとした外装となっている。Y型ブレースダンパーの採用による耐震設計のほか、鉄骨造の柱にCFT構造を採用している。屋上に設置された流体式制振装置「MOVICS」が風による揺れを抑制し、居住性を高めている。
V字形をした分譲マンション、品川V-TOWERでは、OWS工法を用いた地中壁杭やCFT柱および鉄骨コンクリート梁を採用した。
高級賃貸マンションのストーリア品川は、主要部に高減衰ゴム間柱ダンパーを組み込んだ耐震構造となっている。
各建物はスカイウェイによって品川駅や品川インターシティにつながっている。再開発地区全体の交通負荷を低減するために、地区全体を南北に縦断し、A-1、B-1、B-3各地区の地下駐車場および駅前公共地下駐車場を接続する自動車地下通路(地下車路)も整備された。各工区とも隣接工区との近接工事を円滑に進めるため、互いに綿密な調整を行いながら工事が進められた。
品川インターシティとの間に設けられたセントラルガーデンは、人々の憩いの場として機能する全長450m、幅45mの大空間で、品川の自然や歴史をコンセプトとしている。規則的な植樹、休憩用の小さな建物(フォリー)、水景と呼ばれる水場スポットが配置されている。
2003年4月、品川駅東口再開発B-1地区は、品川グランドコモンズとしてオープンを迎え、品川インターシティと合わせて3万人が働く新しい街が完成、10月には東海道新幹線品川駅が開業した。
技術紹介へのリンク
- 風環境シミュレータ「Zephyrus(ゼフィルス)」
- ブレーキダンパー
- 鉄骨造の改良型柱梁接合工法「ウィングビーム工法」
- 最適な省エネ手法選定のための総合評価システム「エコナビ」
- CFT圧入施工システム
- BILCON-Σ
- FRiGATE(フリゲート)
- 流体式制振装置「MOVICS」
- 鉄骨造の改良型柱梁接合工法「ウィングビーム工法」
- 最適な省エネ手法選定のための総合評価システム「エコナビ」
- CFT圧入施工システム
- BILCON-Σ
- FRiGATE(フリゲート)
- 粘弾性カラムダンパー