ブレーキダンパー

高性能で低コストな耐震・制震システム

ブレーキダンパーは、柱・梁の仕口部やブレース、耐震壁などと架構の接合部にステンレス板と摩擦板(ブレーキ材)を一対にして挟み込み、滑りと摩擦によりエネルギーを吸収する耐震・制震システムです。地震により建物にある程度の力が作用すると接合部分が滑り始め、走行中の車がブレーキをかけたときのように摩擦力で建物の揺れを吸収します。皿ばねを介してボルトを締め込むためボルト軸力を一定に保持でき、ステンレス板と摩擦板(ブレーキ材)の間に安定した摩擦力が発生します。このため建物の揺れを確実に吸収することが可能です。ブレーキダンパーは非常に簡単なシステムで、大地震後でも取替えの必要がなく、メンテナンスも不要です。

ブレーキダンパーの構成
ブレーキダンパーの構成
皿ばね
皿ばね
摩擦板(ブレーキ材)
摩擦板(ブレーキ材)

特長・効果

1.非常に優れた性能

●中地震や大地震による建物のさまざまな揺れを2/3〜3/4程度に低減します。

2.適用領域が広い

●新築の建築物だけでなく、既存建物の耐震補強や仕上げ材の一部にも組み込めます。
●低層建物から超高層建物まで幅広く適用できます。

3.メンテナンスフリー

●作動を繰り返しても性能が低下しないため、余計なメンテナンスが不要です。

4.取替えが不要

●大地震後でも損傷しないため、取替えの必要がありません。

5.優れたコスト・パフォーマンス

●非常に簡単な仕組みで高価な部材を使用しないため、コストを低く抑えることができます。
●摩擦面を倍増した4面摩擦ブレーキダンパーが加わり、コンパクト化とさらなるコストダウンを実現しました。

優れたエネルギー吸収性能
優れたエネルギー吸収性能
広い適用領域
広い適用領域
摩擦面を4つにした新型のブレーキダンパー
従来型のブレーキダンパー(摩擦面が2つ)

工事実績

品川グランドコモンズ
キヤノン本社 F棟、B棟
キヤノン本社 H棟
アートヴィレッジ大崎 セントラルタワー、ビュータワー
富士ソフト秋葉原ビル
TOCみなとみらい(Colette・Mare)
パレスホテル

「ブレーキダンパー」は大林組の登録商標です。