鉄骨造の改良型柱梁接合工法「ウィングビーム工法」

大地震にも安全な柱梁接合部

柱梁接合部は鉄骨建築物の構造性能を左右する最も重要な部分ですが、阪神・淡路大震災において多数の建物の柱梁接合部近傍に破断が起こりました。この地震被害を教訓として、「高強度とねばり強さ」を十分に発揮する柱梁接合部を開発しました。
ウィングビーム工法は現場でフランジを溶接、ウェブを高力ボルトで接合するノンブラケット工法を改良したものです。従来工法との違いは梁の製作時に梁端の上下フランジの両側に台形のウィングプレートを8枚溶接して取り付けることだけです。完成状態は梁フランジに水平ハンチを設けた仕口となります。

柱梁接合部取付イメージ
柱梁接合部取付イメージ
取付け状況
取付け状況

特長・効果

1.信頼性が高い接合部

●梁端ウェブからの応力を確実に柱に伝達します。
●フランジの最大応力発生位置に溶接部や冶金的な切欠きがありません。
●塑性ヒンジ発生位置に混用接合がありません。

2.従来形式よりも優れた性能

●変形能、エネルギー吸収性が優れています。
●建物のグレードを高めます。

3.経済的な設計が可能

●梁全断面が有効に働くので、梁フランジをおよそ1〜2サイズダウンできます。

4.適用範囲が広い

●施工管理・検査は従来の手法で対応できます。

工事実績

電通本社ビル
品川グランドコモンズ
キヤノン本社 H棟
JR品川イーストビル
アートヴィレッジ大崎 セントラルタワー、ビュータワー
富士ソフト秋葉原ビル
TOCみなとみらい(Colette・Mare)
パレスホテル

「ウィングビーム」は大林組の登録商標です。