外壁の誘発目地工法「カラム目地工法」

ひび割れ集中性の高い誘発目地「カラム目地」

鉄筋コンクリート造外壁は、乾燥収縮や外気温変動荷に伴う変形などにより、ひび割れが発生しやすい部位です。誘発目地工法は、壁厚に対して欠込みを作り、あらかじめ定めた位置にひび割れを集中させる工法ですが、化粧目地など従来の工法では、目地深さが壁厚に対して1/5以下と浅いために、目地以外に発生するひび割れが30〜40%程度存在し、効果的ではありませんでした。
そこで塩ビパイプの縁切り特性(コンクリートとの付着力なし)を利用した「カラム目地」を開発しました。これは壁のダブル筋内側に塩ビパイプを設置し、壁厚に対して1/4〜1/3の欠込みを作ることで、ひび割れ集中性を高めた誘発目地工法です。鉄筋を切断しないこと、パイプ内空洞部に高強度モルタルを充填することで耐震壁にも使用することができます。下図のように、用途によって3種類のタイプを用意しました。
多くの実績があり、追跡調査でも優れたひび割れ抑制効果が確認されています。

カラム目地Ⅰ工法(標準タイプ)
カラム目地Ⅰ工法(標準タイプ)
カラム目地Ⅱ工法(止水タイプ)
カラム目地Ⅱ工法(止水タイプ)
カラム目地Ⅲ工法(非耐力壁用タイプ)
カラム目地Ⅲ工法(非耐力壁用タイプ)

特長・効果

1.壁体内部に目地を設置する工法であり、高いひび割れ集中効果が得られます。

2.構造性能を損なわないため、耐震壁にも使用可能です。(カラム目地工法Ⅰ・Ⅱ) (一般財団法人日本建築センターより一般認定を取得済み。BCJ認定-RC0325-01)

3.止水条件が厳しい場合には、カラム目地工法Ⅱを選択することで、優れた止水効果を得られます。

4.目地内のグラウトには当社開発の安価なプレミックスグラウトを使用することで、ローコスト化を実現しました。

5.目地の取付けは横筋に結束するだけであり、施工が簡単です。

目地内のひび割れ状況
目地内のひび割れ状況
カラム目地設置状況
カラム目地設置状況

工事実績

キヤノン本社 H棟
アートヴィレッジ大崎 セントラルタワー、ビュータワー
なんばパークス
ホキ美術館
サザンスカイタワー八王子

「カラム目地」は大林組の登録商標です。