LEED りーど
LEED (Leadership in Energy & Environmental Design)は、高い環境性能のビルト・エンバイロメント(建築や都市の環境)をつくるための戦略やそれらがどのように実現されているかを評価するグリーンビルディングの認証プログラムです。比較可能な合理的な建築物環境性能評価プログラムとして、世界的に普及しています。
LEED認証を受けるには、省エネルギーで環境負荷が少ないなど総合的に環境性能の高い建築物「グリーンビルディング」として備えるべき複数の必須条件を満たした上で選択項目の加点ポイントを取得することが必要です。取得したポイントによって認証ランクが決められます。認証システムはプロジェクトタイプに応じて6種類あり、最もふさわしいシステムを選ぶことができます。
LEEDは、コストや資源の削減を進めながら、人々の健康に良い影響を与え得ることに配慮し、また再生可能なクリーンエネルギーを促進している建物を推進することで、ビルト・エンバイロメントの設計・施工・維持・運用されてきた方法を世界中で「グリーン」に変革させようとしています。
LEED認証は、非営利団体 USGBC (U.S. Green Building Council) が運営し、GBCI(Green Business Certification Inc.)が認証審査を行っています。
LEEDの6つの認証システム
BD+C
(Building Design and Construction/建築設計および建設)
LEED BD+Cは、新築あるいは大規模な改築をする建築物に適用されます。
ID+C
(Interior Design and Construction/インテリア設計および建設)
LEED ID+Cは、インテリア工事のプロジェクトに適用されます。
O+M
(Building Operations and Maintenance/既存ビルの運用とメンテナンス)
LEED O+Mは、大きな改修工事を伴わずに、運用やメンテナンス向上のために改善を進めている既存ビルが対象となります。
ND
(Neighborhood Development/近隣開発)
LEED NDは、建物単体ではなく、エリアの環境性能評価を目的としたLEED認証システムで、ウォーカビリティ、職住近接、多様な用途、コンパクトシティ、自然資源保護などを評価します。
HOMES
(Homes/ホーム)
LEED HOMESは、戸建住宅もしくは低層(3階建て以下)のマンションなどの共用住宅、中層共用住宅(4-8階建て)のマンションなどの共用住宅に適用されます。
LEED for Cities and Communities
(Cities and Communities/シティー & コミュニティ)
LEED for Cities and Communitiesは、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)向上を目的とする認証プログラムで、自然生態系、エネルギー、水、廃棄物、交通、その他QOLに関して押さえるべきポイントを網羅する評価の枠組みになっています。
大林組の自社研修施設「Port Plus®」は、「これからの知を育む場」をコンセプトにした次世代型研修施設として、2022年3月に大林組の設計施工で完成しました。2022年8月には省エネルギーや環境影響などへの取り組みを総合評価する国際的な制度「LEED認証」の「ゴールド」を取得しています。