外壁タイル剥離防止技術

1.ループボンド・タフバインダー工法(LT工法)

ループボンド・タフバインダー工法(LT工法)は、コンクリート躯体に装着した表面にループ状の突起を有するナイロン樹脂製緊結材(ループボンド)と高機能ナイロン繊維(タフバインダー)混入モルタルを用いて、コンクリート躯体表面とタイル張りモルタル層の界面での剥落を防止する工法です。この工法は、その優れた性能が評価され、一般財団法人日本建築センターの建設技術審査証明(BCJ審査証明―34)を取得しています。また2008(平成20)年より当社標準工法としても採用されています。

2.インターネット工法

インターネット工法は、表裏にループパイルを有する立体編み布(インターネット)とアンカーピンを用い、タイル張り層を面内・面外方向に連結することによって、その剥落を防止する工法です。極めて高い安全性が要求されるタイル張り外壁にも適用できます。また外壁改修工法として、旧建設省より建設技術評価(建技評第96104号)を取得しており,すでに多くの建物で適用されています。

3.ベースネット工法

ベースネット工法は、立体網目不織布(ベースネット)を用い、外壁タイル張りの剥落を防止する工法です。コンクリート躯体面に専用のポリマーセメントモルタルを用いてベースネットを張り付け、これを下地としてタイル張りを行います。
すでに20年以上の実績を有し、約1,000件以上の建物に適用されています。兵庫県南部地震においても被害事例は報告されておらず、非常に高い信頼性を得ています。

工事実績

品川インターシティ
晴海アイランドトリトンスクエア(オフィスタワーW・Z棟、複合商業施設)
六本木ヒルズ森タワー
大阪証券取引所ビル
京都迎賓館

「インターネット工法」「ベースネット工法」は大林組の登録商標です。