DICTIONARY用語集
グリーン水素 ぐりーんすいそ
グリーン水素とは、再生可能エネルギーから得られる電気を利用して水を分解し製造する水素のことです。
再生可能エネルギーを利用するため、製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出しなくて済むことからグリーン水素は最もクリーンな水素といえます。
大林組では、国内外で再生可能エネルギーを活用した「グリーン水素」を製造するとともに、水素を求める人々に効率よく届けていくための仕組みづくりを含め、良質で低価格な水素供給に向けたサプライチェーンの構築に挑戦しています。
大林組は、大分県玖珠郡九重町において、地熱由来の電気を水素製造のためのエネルギーとして利用する社会実装研究に取り組んでいます。地熱発電施設に水素製造プラントを併設し、地熱発電電力(125KW)を用いてグリーン水素を製造(10Nm³/h)し、主に九州地方の需要家に供給しています。

さらに世界有数の地熱大国であるニュージーランドにおいて、大林組は現地のTuaropaki Trustと共同で、北島北部の最大商都オークランドと北島最南端の首都ウェリントンの中間に位置するタウポに、ニュージーランド初となるメガワット級の地熱発電を活用した水素製造プラント(合弁会社ハルシオンパワーが運営)を建設しました。2021年3月、グリーン水素の製造を開始し、同年12月から販売を始めています。