
とどける
風力発電陸に、海に、吹き抜ける風から電気をつくる

風力発電は、発電の際に温室効果ガスの一つであるCO2を排出しないことから地球に優しいクリーンな発電方式として高い注目を集めています。
風力発電とは
風力発電は、自然の風の力を受けて風車を回し、風車が回転する運動を発電機に伝え、電気を起こす発電方法です。
風力発電機は、風向きや風速を測定し、羽根(ブレード)の角度や風車の向きを自動的に調整できる機能を有しており効率的に発電することができます。
近年では陸上での風力発電に加え、四方を海に囲まれている国土の特長を活かした洋上風力発電の導入促進が期待されています。
大林組の風力発電
陸上風力発電
2022年 4月 上北小川原風力発電所(青森県六ケ所村)営業運転開始
2025年 4月 福島復興風力発電所(福島県阿武隈地方)の営業運転開始
洋上風力発電
海に囲まれた日本では、洋上風力発電に大規模な再生可能エネルギー源として大きな期待が寄せられ、今後全国周辺海域に本格的に導入されようとしています。
大林組では洋上風力発電の領域をリードし続けるべく、水深が深い水域でも設置可能な「浮体式洋上風力発電」の技術開発を意欲的に進めています。
これらの課題に対応するために、環境、建設、不動産、調達、法務、財務など幅広い知見が求められるだけでなく、地元の理解を得ながら地域一体となって事業を前進させていくことが欠かせません。
大林組では、自社の強みである各専門部門の知見とノウハウ、大規模プロジェクトでのマネジメント力を発揮し、風力発電事業を推進しています。
陸上風力発電

- 定格出力・規模等
- 約6MW(1.99MW×3基)
- 稼働開始時期
- 2017年11月

- 定格出力・規模等
- 約20.4MW(3.4MW×6基)
- 稼働開始時期
- 2022年4月

他社と共同開発したウインドリフト®工法による風車の組み立て状況(2021年9月)
洋上風力発電

能代港洋上風力発電所側(写真提供:©Akita Offshore Wind Corporation. All Rights Reserved.)
- 定格出力・規模
- 約140MW
- 発電形態
- 着床式洋上風力

秋田港洋上風力発電所
(写真提供:©Akita Offshore Wind Corporation. All Rights Reserved.)
- 定格出力・規模等
- 約54.6MW(4.2MW×13基)
- 稼働開始時期
- 2023年1月

能代港洋上風力発電所
(写真提供:©Akita Offshore Wind Corporation. All Rights Reserved.)
- 定格出力・規模等
- 約84MW(4.2MW×20基)
- 稼働開始時期
- 2022年12月

基礎工事現況(2021年7月):SEP船(自己昇降式作業台船)による大型鋼管杭(モノパイル)の海底地盤への打設
風力発電の事業化を支える施工技術や機械
TLP型浮体式洋上風力発電基礎の開発

遠浅の海域が少なく水深が深いという日本の海洋に適した洋上風力発電の基礎構造体技術。
関連情報:国内初、洋上風力発電施設用TLP型浮体を実海域に設置(2024年8月27日付)
TLP型浮体の実証実験(動画)
SEP(自己昇降式作業台船)の保有

洋上風力発電所のための作業船。
1,250t級クレーンを搭載。
関連情報:洋上風力発電所の建設を目的としたSEPの建造を決定しました(2018年9月25日付)
洋上風力発電所の建設を目的としたSEPの設計変更の実施、完成時期の延伸について(2020年9月17日付)
スカートサクション工法の開発

洋上風力発電のための環境に優しい高性能な基礎工法。 杭基礎構造では施工が困難な岩盤が浅部に出現する海域でも強固に固定。
ウインドリフト工法の開発

調達先が少ない超大型クレーン(1200t級)に代わるリフトアップ装置。今後のさらなる風車の大型化にも対応した施工技術。
関連情報:ウインドリフト®