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URUP工法の開発

実証実験工事

世界でも例を見ない「シールド機の地上発進および地上到達」と、「掘削外径の1/2以下の小土被り掘進」という新技術の成立性を確認するため、2004(平成16)年11月から、技術研究所内で実証実験工事を実施しました。
検証項目は、地上発進・到達時(アプローチ区間)の側方地盤変状の抑制とシールド機の姿勢制御、小土被り掘進時(トンネル区間)の地盤変状の抑制としました。結果、どんな条件下でも、掘削土を塑性流動化させ、適切な排土により切羽を安定させることで地盤変状を抑制できることが確認できました。また、シールド機の姿勢制御についても、従来の方法で姿勢制御できることが確認できました。

●シールド機:泥土圧シールド横2列、幅4.80m×高さ2.15m、機長5.65m
●掘進延長 :約100m
●線形条件 :縦断曲線R=100m、平面曲線R=300m、縦断勾配 最大10%
●対象土質 :関東ローム(N値3程度)
       他の土質への適用性確認のため一部砂質土に置換
      (N値15程度)
●土被り  :最大2.2m(≒1D、D=掘削外径)

実証実験図
実証実験図
  • シールド機。矩形断面のため掘削機構を1段、2列に配置しました。
  • 地上にシールド機を設置した状況。見慣れない光景です。
  • シールド機が地中に潜っていく状況。従来は見ることができなかった光景です。
  • シールド機が再び地上に現れました。
  • 世界で初めて、シールド機の地上発進、地上到達を実現しました。

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