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エレベーター
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宇宙エレベーター
建設構想

地球と宇宙の間をケーブルでつなぎ、
電車に乗るように気軽に宇宙へ行き来ができる、
宇宙エレベーター。

——建設の視点から実現可能とされ、
現実に開発が始まっている構想だ。

2012(平成24)年2月、大林組プロジェクトチームは、広報誌「季刊大林」誌上で「宇宙エレベーター建設構想」を発表した。

広報誌「季刊大林」

地球では赤道上の海に発着場となるアース・ポートを浮かべ、
上空36,000kmの静止軌道上にターミナルを置く。

10km
アース・ポート(サポート施設)
ビジターセンター
空港・港
ホテル・ショップ
追跡施設
海中トンネル
アース・ポート(主要部)
クライマー発着場
研究開発センター
修理工場
生活施設・管理施設
アース・ポート

アース・ポート

宇宙への旅立ちはアース・ポートから始まる。
アース・ポートは、宇宙エレベーターのケーブルを地球表面に固定し、ケーブルにかかる張力を調整するための施設であると同時に、静止軌道ステーション(静止軌道上のターミナル)などの建設中は人や資材の輸送基地となり、最終的には私たちが宇宙と地球の間を往復するための発着場となる。

地球

そして、
地球から
宇宙へ。

3,900 km
火星重力センター
8,900 km
月重力センター
23,750 km
低軌道衛星投入ゲート
宇宙太陽光
発電衛星
36,000
km

静止軌道ステーション

宇宙環境を活かしたさまざまな機能を持つ最大規模のステーション。
バックアップ機能と拡張性に優れたモジュール構造の縦型のステーションを計画している。
建設後は大規模な宇宙太陽光発電システムを近傍に設置し、大量の電気を地球に送電する予定だ。
また、ステーション内は無重量環境となるため、さまざまな動きが楽しめる。

57,000 km
火星連絡ゲート
火星へ
木星、
小惑星へ
カウンターウェイト
96,000
km

カウンターウェイト

静止軌道を越えてその先へと延びる総延長96,000kmのケーブルの宇宙側の先端部でバランスを取る重り。
同時に、木星や小惑星など太陽系惑星に資源採掘のための宇宙船を送り出す太陽系連絡ゲートとなる。

この構想の実現に向けて、
大林組がいま取り組んでいるのが、
地球と宇宙をつなぐ長大なケーブルの宇宙での検証だ。

国際宇宙ステーション / 
日本実験棟「きぼう」

地球と宇宙を結ぶケーブルには軽さと強度を兼ね備えた
カーボンナノチューブを材料とする計画で、
大林組は、静岡大学などと共同で国際宇宙ステーション(ISS)
「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームを利用し、
宇宙環境での耐久性実験を行っている。

  • 「きぼう」の宇宙曝露実験スペース
    「きぼう」の宇宙曝露実験スペース
  • ExHAM:簡易暴露実験装置
    ExHAM:簡易暴露実験装置
  • 「ExHAM」への試験体取り付けの様子
    「ExHAM」への試験体取り付けの様子
  • カーボンナノチューブ断面図(電子顕微鏡写真)
    カーボンナノチューブ断面図
    (電子顕微鏡写真)
  • カーボンナノチューブ損傷の様子
    カーボンナノチューブ損傷の様子

構想から
およそ10年。

大林組は社会課題の解決につながる
新技術の開発に取り組み、先端材料を改良しながら、
将来の実用化に向けて着実に歩を進めている。

コンセプト
構造説明

2050年

宇宙エレベーターで
未来を拓く