• 楽しく分かるダムの世界
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人気のスポットへ行こう!

ダムの楽しみ方

ダムのある風景

思わずシャッターを切りたくなる雄大な自然と巨大人工物の共演。
大林組が手がけたダムの中から、厳選した6ヵ所の見どころを紹介します!

浅川ダム
上流側のダム構造が見られる!

浅川(あさかわ)ダム

長野県長野市に建設された、治水専用の重力式コンクリートダム。このダムは低い位置にある常時洪水吐きから常に水が流れているため、普段のダム湖は空っぽの状態です。魚の遡上(そじょう)を助ける魚道も設置してあり、環境に優しいダムといえます。普段は水を貯めていないので、湖に隠されてしまう上流側のダムの構造を見ることができるのがポイントです。

  • 所在:長野県長野市
    河川:信濃川水系浅川
    ダムの種類:重力式コンクリートダム
  • 竣工:2017年
    堤高:53m
    堤頂長:165m
志津見(しつみ)ダム
まるで巨大な水のカーテン!

志津見(しつみ)ダム

島根県東部の治水対策として建設されたダム。中規模以上のダムとしては国内初の天端そのものが非常用洪水吐きを兼ねている「全頂長自由越流方式」を採用したことや、世界初の連続サイフォン式取水設備が採用されたことで注目が集まっています。通常は見ることができませんが、非常用洪水吐きを兼ねる天端から一面に独特の水紋を広げて流れ出る放流はまるで巨大な水のカーテンのようです。

  • 所在:島根県飯石郡
    河川:斐伊川水系神戸川
    ダムの種類:重力式コンクリートダム
  • 竣工:2011年
    堤高:81m
    堤頂長:266m
天ヶ瀬(あまがせ)ダム
羽を広げた鳳凰の姿

天ヶ瀬(あまがせ)ダム

淀川流域の治水対策で建てられたダム。天端から桜や紅葉を楽しめる立地と宇治市街からも近いことで有名な観光スポットになっています。ダム下流には平等院鳳凰堂があることにちなんでか、一般公募で決まったダム湖の名前は「鳳凰湖」。堤体の美しいアーチも下流側から見ると羽を広げた鳳凰のように見えるとか。都心からのアクセスもしやすいのでぜひ行って確かめてみてはいかがでしょうか。

  • 所在:京都府宇治市
    河川:淀川水系宇治川
    ダムの種類:アーチ式コンクリートダム
  • 竣工:1964年
    堤高:73m
    堤頂長:254m
森吉山(もりよしざん)ダム
米代川流域の救世主

森吉山(もりよしざん)ダム

1972年、米代川一帯の大洪水がきっかけで阿仁川ダムとして計画され、その後1988年に地元の要望によって地域の象徴的な山である森吉山にちなんで森吉山ダムに改名されました。岩石や砂利が豊富にある地質を活かしてつくられた広大なロックフィルダムは圧巻です。隣接する広報館の展望台からは美しいダムの全景を眺望することができます。

  • 所在:秋田県北秋田市
    河川:米代川水系小又川
    ダムの種類:中央コア型ロックフィルダム
  • 竣工:2012年
    堤高:89.9m
    堤頂長:786m
島地川(しまぢがわ)ダム
世界ではじめてRCD工法を採用

島地川(しまぢがわ)ダム

山口県周南市に多目的ダムとして建設された重力式コンクリートダム。島地川ダムは世界で初めてRCD工法(Roller Compacted Dam-Concrete)で建設されました。RCD工法とは、超硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷均し、振動ローラーで締固める工法です。ダム施工技術を前進させたダムとして国内外で注目されたダムです。

  • 所在:山口県周南市
    河川:佐波川水系島地川
    ダムの種類:重力式コンクリートダム
  • 竣工:1981年
    堤高:89m
    堤頂長:240m
糠平(ぬかびら)ダム
湖面に現れる幻想の橋

糠平(ぬかびら)ダム

糠平ダムは発電専用のダムで、道東の重要な電源として活躍しています。大雪山国立公園内に位置し、北海道の雄大な自然とダムの共演を一緒に楽しむことができます。貯水池の糠平湖はダムによってできた人工の湖で、水位が下がると、かつて日本国有鉄道士幌線が通っていたタウシュベツ川橋梁が姿を現します。静かな湖面にアーチの橋と豊かな自然が反射する光景はなんとも幻想的です。

  • 所在:北海道河東郡
    河川:十勝川水系音更川
    ダムの種類:重力式コンクリートダム
  • 竣工:1956年
    堤高:76m
    堤頂長:293m
ダムを知ろう
ダム撮影のワンポイントアドバイス
  • Point.1

    いろいろな角度から
    撮ってみる

    ダムの正面、背面、側面と角度を変えて撮ってみましょう。加えて、見上げるように撮ることで迫力のある構図にしたり、展望台などの高い場所から俯瞰して撮ることで周辺の自然環境とのコントラストを強調することができます。

  • Point.2

    レンズを変えて撮ってみる

    撮影場所によって使用するレンズを変えてみましょう。ダムの近くから広角レンズを使って大きな範囲を収めることで、広がりや遠近感を強調することができます。逆に、見晴らしのよいところから望遠レンズを使って撮ることで、遠近感を圧縮し、サイズ感を狂わせるのも面白い方法です。

  • Point.3

    季節や時間帯を変えて
    撮ってみる

    季節や時間帯によってダムの顔はさまざまに変わります。お気に入りの場所や表情を見つけて、一瞬を切り取ってみてください。また、放水などのイベントに合わせて訪れてみるのもいいかもしれません。

ダムを知ろう
ダムを歩こう

年間100万人が訪れるダムがあるほど、観光スポットとして人気を集めるダム。
観光向けの放水やダム内部の見学ツアー、ダムトレッキング、撮影会などイベントも盛りだくさん。豊かな自然の中に飛び込もう!

  • 観光放流

    観光放流

    本来は治水や利水のための放流ですが、その珍しさや迫力が話題となり、黒部ダムや豊平峡ダムなどではイベントとしての放流を楽しむことができます。膨大な水量のものから幻想的な流れ方をするものまで、さまざまな放流の姿を楽しむことができます。定期的に放流をしているダムもあるので、それぞれのホームページや日本ダム協会からのお知らせをチェックしてみましょう。

  • 見学ツアー

    見学ツアー

    ダム見学が主体のツアーも人気を集めています。普段は見られないダムの裏側を見学できるツアーや案内人から説明を受けながら学べるツアーなど内容もさまざま。竣工済みのダムはもちろん、今まさに建設中のダムを見ることができるツアーも開催されています。周辺の豊かな自然や温泉も満喫しながら、巨大施設の迫力を楽しむ旅を計画してみてはいかがでしょうか。

  • ダムトレッキング

    ダムトレッキング

    ダムの周辺をゆっくり歩きながら普段とは違う角度でダムを見てみるのもまた一興です。 コースもダムによってさまざま。下流からダムの観光放流を見上げたり、少し足を伸ばして周辺の大自然を満喫したり、渓流沿いでマイナスイオンを感じながら新緑や紅葉狩りを楽しんだり……。都会の喧騒(けんそう)から離れ、水音を聞きながら心と身体をリフレッシュしてみませんか?

  • 撮影会

    撮影会

    写真の愛好家も多く集まるダムの撮影会。職員からの見どころ紹介はもちろん、参加者同士の交流も撮影イベントの醍醐味(だいごみ)。撮影ポイントを教え合ったり、撮った写真を見せ合うことで写真の幅がぐっと広がります。モデルや地域のキャラクターが参加するイベント、プロカメラマンが撮影指導をしてくれるイベントなども開催されています。ダムを通じて友好の輪を広げましょう。

ダムカード
マニア熱狂のコレクション

ダムカード

ダムに行ったら、ぜひ手に入れたいのがダムカードです。ダムカードとは、ダムの写真と情報が記載されたマニアックなトレーディングカードのこと。表にはダムの写真、裏にはダムの形式や貯水量、建設方法などの基本的な情報から、こだわりの技術といったトリビアな情報まで載っています。カードは国土交通省と水資源機構の管理するダムのほか、一部の都道府県や発電事業者の管理するダムでも作成されており、ダムの管理事務所やその周辺施設で配布されています。

ダムカレー
食べられるダム

ダムカレー

ダムに行ったらぜひ食べたいのが「ダムカレー」。ダムの堤防をライス、貯水池をカレーのルーで再現した目と舌で楽しめるカレーです。形の起源は1965年に登場した黒部ダムの「アーチカレー」にあります。現在は90種以上のダムカレーが全国各地に存在しており、ダム周辺施設で食べることができます。堤防の形を忠実につくり上げたものから具材で景観を再現したものまでバラエティーに富んでいます。

  • めざせ全種類コンプリート!
ダムを知ろう

Check Point!

ダムに行く前にチェックしよう!

ダムの中には危険な場所がたくさんあります。
見学の際には職員や案内人の指示に従って安全に十分配慮し、節度をもってダムを楽しみましょう。

1
見学の方法は、必ず事前にホームページなどで確認しておきましょう。
2
災害があった場合には安全が最優先になり、施設見学が中止になる場合があります。
3
ダム施設見学中の飲食や飲酒(酒気帯びも見学不可)、喫煙はできません。
4
小学生以下のお子さんは必ず大人と一緒に見学しましょう。
5
動きやすく、汚れてもいい服や靴で見学しましょう。
6
山の天気や気温は変わりやすいので防寒具や雨具を用意していきましょう。
7
カメラや携帯電話など落下の恐れのある物にはストラップなどを着用しましょう。
8
危険な場所では、携帯電話などを操作しながらの見学はやめましょう。
9
人物が映った画像や動画の取り扱いには十分に注意しましょう。
10
施設内を撮影した画像の公開の可否は、必ず事務所などに問い合わせをしてください。
  • きちんと準備してダムを楽しもう!
ダムを知ろう