人気のスポットへ行こう!
人気のスポットへ行こう!
思わずシャッターを切りたくなる雄大な自然と巨大人工物の共演。
大林組が手がけたダムの中から、厳選した6ヵ所の見どころを紹介します!
長野県長野市に建設された、治水専用の重力式コンクリートダム。このダムは低い位置にある常時洪水吐きから常に水が流れているため、普段のダム湖は空っぽの状態です。魚の遡上(そじょう)を助ける魚道も設置してあり、環境に優しいダムといえます。普段は水を貯めていないので、湖に隠されてしまう上流側のダムの構造を見ることができるのがポイントです。
島根県東部の治水対策として建設されたダム。中規模以上のダムとしては国内初の天端そのものが非常用洪水吐きを兼ねている「全頂長自由越流方式」を採用したことや、世界初の連続サイフォン式取水設備が採用されたことで注目が集まっています。通常は見ることができませんが、非常用洪水吐きを兼ねる天端から一面に独特の水紋を広げて流れ出る放流はまるで巨大な水のカーテンのようです。
淀川流域の治水対策で建てられたダム。天端から桜や紅葉を楽しめる立地と宇治市街からも近いことで有名な観光スポットになっています。ダム下流には平等院鳳凰堂があることにちなんでか、一般公募で決まったダム湖の名前は「鳳凰湖」。堤体の美しいアーチも下流側から見ると羽を広げた鳳凰のように見えるとか。都心からのアクセスもしやすいのでぜひ行って確かめてみてはいかがでしょうか。
1972年、米代川一帯の大洪水がきっかけで阿仁川ダムとして計画され、その後1988年に地元の要望によって地域の象徴的な山である森吉山にちなんで森吉山ダムに改名されました。岩石や砂利が豊富にある地質を活かしてつくられた広大なロックフィルダムは圧巻です。隣接する広報館の展望台からは美しいダムの全景を眺望することができます。
山口県周南市に多目的ダムとして建設された重力式コンクリートダム。島地川ダムは世界で初めてRCD工法(Roller Compacted Dam-Concrete)で建設されました。RCD工法とは、超硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷均し、振動ローラーで締固める工法です。ダム施工技術を前進させたダムとして国内外で注目されたダムです。
糠平ダムは発電専用のダムで、道東の重要な電源として活躍しています。大雪山国立公園内に位置し、北海道の雄大な自然とダムの共演を一緒に楽しむことができます。貯水池の糠平湖はダムによってできた人工の湖で、水位が下がると、かつて日本国有鉄道士幌線が通っていたタウシュベツ川橋梁が姿を現します。静かな湖面にアーチの橋と豊かな自然が反射する光景はなんとも幻想的です。
ダムの正面、背面、側面と角度を変えて撮ってみましょう。加えて、見上げるように撮ることで迫力のある構図にしたり、展望台などの高い場所から俯瞰して撮ることで周辺の自然環境とのコントラストを強調することができます。
撮影場所によって使用するレンズを変えてみましょう。ダムの近くから広角レンズを使って大きな範囲を収めることで、広がりや遠近感を強調することができます。逆に、見晴らしのよいところから望遠レンズを使って撮ることで、遠近感を圧縮し、サイズ感を狂わせるのも面白い方法です。
季節や時間帯によってダムの顔はさまざまに変わります。お気に入りの場所や表情を見つけて、一瞬を切り取ってみてください。また、放水などのイベントに合わせて訪れてみるのもいいかもしれません。
年間100万人が訪れるダムがあるほど、観光スポットとして人気を集めるダム。
観光向けの放水やダム内部の見学ツアー、ダムトレッキング、撮影会などイベントも盛りだくさん。豊かな自然の中に飛び込もう!
本来は治水や利水のための放流ですが、その珍しさや迫力が話題となり、黒部ダムや豊平峡ダムなどではイベントとしての放流を楽しむことができます。膨大な水量のものから幻想的な流れ方をするものまで、さまざまな放流の姿を楽しむことができます。定期的に放流をしているダムもあるので、それぞれのホームページや日本ダム協会からのお知らせをチェックしてみましょう。
ダム見学が主体のツアーも人気を集めています。普段は見られないダムの裏側を見学できるツアーや案内人から説明を受けながら学べるツアーなど内容もさまざま。竣工済みのダムはもちろん、今まさに建設中のダムを見ることができるツアーも開催されています。周辺の豊かな自然や温泉も満喫しながら、巨大施設の迫力を楽しむ旅を計画してみてはいかがでしょうか。
ダムの周辺をゆっくり歩きながら普段とは違う角度でダムを見てみるのもまた一興です。 コースもダムによってさまざま。下流からダムの観光放流を見上げたり、少し足を伸ばして周辺の大自然を満喫したり、渓流沿いでマイナスイオンを感じながら新緑や紅葉狩りを楽しんだり……。都会の喧騒(けんそう)から離れ、水音を聞きながら心と身体をリフレッシュしてみませんか?
写真の愛好家も多く集まるダムの撮影会。職員からの見どころ紹介はもちろん、参加者同士の交流も撮影イベントの醍醐味(だいごみ)。撮影ポイントを教え合ったり、撮った写真を見せ合うことで写真の幅がぐっと広がります。モデルや地域のキャラクターが参加するイベント、プロカメラマンが撮影指導をしてくれるイベントなども開催されています。ダムを通じて友好の輪を広げましょう。
ダムに行ったら、ぜひ手に入れたいのがダムカードです。ダムカードとは、ダムの写真と情報が記載されたマニアックなトレーディングカードのこと。表にはダムの写真、裏にはダムの形式や貯水量、建設方法などの基本的な情報から、こだわりの技術といったトリビアな情報まで載っています。カードは国土交通省と水資源機構の管理するダムのほか、一部の都道府県や発電事業者の管理するダムでも作成されており、ダムの管理事務所やその周辺施設で配布されています。
ダムに行ったらぜひ食べたいのが「ダムカレー」。ダムの堤防をライス、貯水池をカレーのルーで再現した目と舌で楽しめるカレーです。形の起源は1965年に登場した黒部ダムの「アーチカレー」にあります。現在は90種以上のダムカレーが全国各地に存在しており、ダム周辺施設で食べることができます。堤防の形を忠実につくり上げたものから具材で景観を再現したものまでバラエティーに富んでいます。
Check Point!
ダムの中には危険な場所がたくさんあります。
見学の際には職員や案内人の指示に従って安全に十分配慮し、節度をもってダムを楽しみましょう。