

Advanced Energy System
エネルギースマート化
さまざまな分散型電源と、それらを統合制御する
EMS(エネルギーマネジメントシステム)から成る「スマートエネルギーシステム」、さらに「水素エネルギー」を大林組 技術研究所では活用。
ICTによる「創エネ」「蓄エネ」「省・節エネ」の最適化と
ユーザー参加型の運用によって、大林組 技術研究所は次の4つの目的を実現します。

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Advanced Energy System
エネルギースマート化
さまざまな分散型電源と、それらを統合制御するEMS(エネルギーマネジメントシステム)から成る「スマートエネルギーシステム」、さらに「水素エネルギー」を大林組 技術研究所では活用。
ICTによる「創エネ」「蓄エネ」「省・節エネ」の最適化とユーザー参加型の運用によって、大林組 技術研究所は次の4つの目的を実現します。

スマートエネルギーシステム
EMSによるエネルギーマネジメントフロー


太陽光発電設備などの
「再生可能エネルギー」
環境緑地をそのままに、敷地内建物の上部空間を利用し新たな太陽光発電設備を追加導入。合計で820kWまで増設しました。


総合発電効率42%を実現する
「マイクロコンバインド発電システム」
ガスエンジン発電機(200kW×2台)による発電に加え、その排熱で加熱した低沸点媒体でバイナリータービン発電機(45kW)を回してさらに発電を行うシステム。ガスエンジン発電機とバイナリータービン発電機が低沸点媒体で直接結ばれるので、搬送動力や熱交換器のロスが低減できます。マイクロコンバインド発電システムの採用により、受電電力のピークカット、BCP対応能力の向上を図っています。


長寿命で安全性が確保された
「レドックスフロー電池」
バナジウムイオンの電解液をポンプで循環させ、イオン価数の変化により充放電を行うシステム。充放電サイクル数に制限がないため長寿命で、電解液は不燃かつ電池部材も易燃物を使用しないため安全です。レドックスフロー電池の採用により、太陽光発電の余剰電力を蓄えて有効利用し、受電電力のピークカット、BCP対応能力の向上を図っています。


水素エネルギー
カーボンニュートラルに寄与する
「CO2フリー水素」
2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、利用段階でCO2を排出しないクリーンエネルギーとして期待される水素。水素を高効率に製造するため、実環境において実際に運用することで、機器の最適な組み合わせや制御手法について検証を行います。


水素発生装置
再生可能エネルギー発電設備の一部の電力を用いて製造するCO2フリー水素をタンクに貯蔵し、電力需要に応じて純水素型燃料電池の稼働により発電。蓄電システムを併用することで安定的に供給するシステムを構築しています。商用電力系統から切り離して水電解装置に供給するため、停電時においても自立運転が可能。これを活かし、災害時のBCP対応能力の向上を図っています。

