Multipurpose Laboratory 2
オープンラボ2
技術を見える化したオープンな「魅せる」実験空間がコンセプト。
グリーンイノベーション分野(省CO2、省資源、再生可能エネルギー)・グローバル化関連分野に向けた実験施設。
カーボンニュートラルをめざしてコンクリート材料や建設DXの研究を行います。
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Multipurpose Laboratory 2
オープンラボ2
技術を見える化したオープンな「魅せる」実験空間がコンセプト。グリーンイノベーション分野(省CO2、省資源、再生可能エネルギー)・グローバル化関連分野に向けた実験施設。カーボンニュートラルをめざしてコンクリート材料や建設DXの研究を行います。
主な設備
世界各地の気象を再現する
「多目的人工気象再現室」
環境対応材料の研究開発や耐久性に関する実験を行う施設。2つの部屋で構成され、高温・低温・降雨・降雪・日射・風の6種の気象条件を組み合わせて、世界各地のさまざまな気象条件を再現します。
地震の揺れや制振・免震効果を体験できる
「振動体験装置」
スーパーアクティブ制震「ラピュタ®2D」をはじめ、各種制振・免震技術を採用した建物の地震時の揺れや、超高層ビルでの地震、風揺れなどを再現。実際に揺れを体験することにより、めざす制振・免震レベルについて、関係者間での合意形成を図ります。
特殊コンクリートをどこでも製造できる
「特殊コン対応型モバイルプラント」
練り混ぜ性能が高いミキサーを搭載する移動可能なコンクリート製造プラント。特殊な材料や配合のコンクリートの実規模試験体を製作します。
強度試験や施工試験を行う
「多目的実験スペース」
地震や風などの力に対する骨組や内外装材の性能検証、モックアップでの施工試験を行います。
最大3000kNの荷重制御が可能な
「強度試験室」
最大で3000kNの荷重が制御できる4台の耐圧試験機により、コンクリートの強度特性の試験を行います。
最高温度500℃対応「加熱試験室」
最高温度500℃の加熱炉や水中加熱装置により、建設材料の熱による物性変化の試験を行います。
各種環境要因に対する「耐久性試験室」
水・熱・炭酸ガス・凍結融解など、各種環境要因に対するコンクリートの耐久性の試験を行います。
大空間の「コンクリート実験スペース」
W10m×L45m×H10mの大空間で、実物大コンクリート部材の施工試験を行います。
セメント系材料を用いた
「3Dプリンター」
ロボットアームに取り付けたノズルから特殊モルタルを連続的に吐出し、積層して自動で形成。型枠が不要なため、型枠では製造が難しかった局面や中空を含む部材を製造できます。
大林組の保有技術、常温硬化型超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート®」との複合構造とすることで、高い強度とデザインの自由度が向上します。
5Gを用いた「重機の遠隔操縦実証」
AI、ICTやIoTをはじめとするデジタル技術を活用し、自動化・ロボット化による生産性の向上、品質・安全性の確保など、オープンイノベーションも積極的に取り入れて建設DXを推進しています。
重機の遠隔操縦では、大容量データ(高精細な映像、振動・音響)を超低遅延で遠隔操縦室への送信が可能となり、重機のオペレーターがストレスなく、まるで搭乗操縦を行っているようなリアルな操作性を実現しました。
<オープンラボ2採用技術>
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オフグリッド型太陽光発電外装システム
外装カーテンウォールと一体化した太陽電池から、大林組独自の自然換気システムなどに、直接電力を供給します。商用電源を用いることなく窓の省エネ性能を高めています。
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クリーンクリート®
結合材に対するセメントの混合割合を30%以下とし、高炉スラグ微粉末などの副産物を使用した低炭素型のコンクリートです。従来品に比べ、二酸化炭素排出量を60〜80%低減します。
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高品質再生骨材コンクリート
建設現場で不要となった戻りコンクリートを原料とした、高品質な再生骨材コンクリートです。最終処分量を低減し、資源循環型社会の形成に貢献します。
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新型地中熱利用システム
大林組独自の「分岐管型地中熱交換器」と「コルゲート管型地中熱交換器」を採用しています。従来のUチューブ方式に比べ、採熱効率は20%向上し、施工費は25%低減します。
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リニアートフロア®
セルフレベリング材にカッター目地と塗床を施すことで、大型タイル張り床を模擬しています。高度なデザイン性と耐荷重・耐衝撃性を有し、維持管理費が低減されます。
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超高強度鋼材1000N/mm2
世界最高強度の建築構造用鋼材を用いたボックス形状の柱です。2段階ブレーキダンパーとの組み合わせにより、大地震時に建物の損傷を最小限に抑え、事業継続に貢献します。
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2段階「ブレーキダンパー®」
摩擦力を2段階に設定できるダンパーです。中小地震から大地震まで幅広く制振効果を発揮し、建物の揺れを効果的に低減します。
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環境配慮型塗装/エココート工法™
VOCを含まず、環境に配慮した新開発の水系プライマーです。従来の溶剤系プライマーよりも高い付着力を発揮し、ふくれの発生を抑制します。同素材の下塗り材を提供することにより、鏡面仕上げとひび割れ追従性を両立します。
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国産木材(フェアウッド)
フェアウッド(国産材・間伐材・森林認証材、リユース材など)は、伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材です。フェアウッドの利用を通じて、「Obayashi Sustainability Vision 2050」(環境、社会、経済の総合的向上)に取り組んでいます。
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holonica™
MR技術を利用して、目に見える実際の施工場所にBIMデータを重ね合わせて表示することで、設計情報確認、検査記録作成といった施工管理業務を効率化するアプリケーションholonica(ホロニカ)を開発。DXを推進し、仕上げ検査の効率化を図っています。