DICTIONARY用語集
インターナルカーボンプライシング いんたーなるかーぼんぷらいしんぐ
インターナルカーボンプライシング(Internal Carbon Pricing:ICP)とは、企業が内部的に使用する炭素価格です。日本語では「社内炭素価格」とも呼ばれます。
組織が独自に自社の炭素排出量に価格を付け、何らかの金銭価値を与えることで、企業活動を意図的に低炭素に変化させることができる仕組みです。
一般的には、カーボンニュートラルやSBT、RE100などの気候変動関連目標達成を目指す企業の計画策定に用いられ、企業の脱炭素推進へのインセンティブや脱炭素化による収益機会とリスクの特定、設備投資に関する判断基準などに幅広く活用されています。
大林組では、低炭素資材(クリーンクリート®、電炉鉄骨、木造・木質化建築など)の利用促進のため、インターナルカーボンプライシング(ICP)を導入しています。
ICP単価は外部の市場単価予測や低炭素資材による二酸化炭素(CO2)削減単価などを参考に10,000 円/t-CO2と設定していますが、市場単価の変動等にあわせて適宜見直しを行う予定です。今後、CO2排出量の削減効果の見える化や導入実績現場の評価、計画段階での低炭素資材の利用促進に活用していきます。