ITの戦略的活用

建設市場が縮小する中、当社は成長へのポイントを、技術力によるマーケット拡大、IT活用による競争力強化、グループ全体での収益性向上とし、各種施策を推進した。2000(平成12)年12月、IT戦略企画室を新設し、ITを武器とした新事業開拓と既存ビジネスのITによる抜本的変革を図った。2001年5月には情報システムセンターを情報ソリューション部、情報ネットワーク部に改組し、IT関連3部門で企画・開発・運用を分担して推進する体制とした。

新ビジネスでは、2000年8月に電子商取引(EC)サービスを行うコンストラクション・イーシー・ドットコムに出資し、建設業界で標準となるEC事業に参画した。

2001年にパーソナルコンピュータの1人1台体制が整い、人事考課や稟議決裁の電子化(それぞれ2001年8月、2002年11月)、経費管理システムの現場利用(2003年1月)、社報のWeb化(2004年1月)などが実現した。さらに既存の購買システムを全面改定した総合調達システム(2006年9月)の導入により、購買業務をシステム上で完結できるようになった。

一方、不測の事態に対応する事業継続も重要となり、危機管理体制の整備や社内データのバックアップ(2002年)、情報セキュリティポリシーの制定(2003年2月)を行った。

2002年10月にはいずれも当社の関係会社であったシーピーシーとオークシステムを合併し、オーク情報システムを発足させ、システム開発から保守運用までを一貫提供できる体制を整えた。