❶ 大井地区トンネルとURUP工法

トンネルができるまで

URUP工法と各種トンネル技術

4. トンネルの変形・浮上りを防ぐ

地上発進部のセグメントには上部鉛直荷重が作用しない、あるいは小さいため、セグメントに作用する鉛直荷重と側方荷重のバランスが「鉛直<側方」となり、セグメントは縦長に変形することが予想されました。また、地下水(GL-2.5m付近)の浮力に抵抗する荷重は、セグメントの自重とセグメント上部の土の有効荷重のみで小さく、浮上り防止対策が必要でした。

変形に対しては、セグメントに山留め材を水平に架設し、セグメントを補強しました。完成時は、セグメントの上部および下部に設置する構造梁で安定させる設計としています。

浮上りに対しては、掘削土を利用して載荷盛土を行い、上載荷重を付加しました。完成時は、トンネル内の内部構築(インバートの埋戻し、構造梁など)の重量によって、荷重バランスし、浮き上がらない設計としています。