❶ 大井地区トンネルとURUP工法

トンネルができるまで

URUP工法と各種トンネル技術

6. 100年、安全に利用できるトンネルをつくる

従来、セグメントは地中の深いところに布設されるため、外部環境の影響を受けにくい構造物です。しかし、本工事では、東京港に隣接する大井ジャンクション側のセグメントが地上付近に布設されるため、塩害によるトンネルの劣化が懸念されました。

また、50年以上の耐用年数と、従来有していないセグメントの耐火機能を求められていました。

このような条件に対し、当社の有するシールド技術を結集し、100年、安全に利用できるトンネルを構築しました。

●鋼繊維:
コンクリート中に均等に分散することで、供用中のトンネルの剥離・剥落を防止。
●ポリプロピレン繊維:
160〜170℃で溶融して空隙を形成し、コンクリート中の水分による内部水蒸気圧の上昇を抑制することで、火災時のコンクリート製セグメントの爆裂を防止。
●エポキシ樹脂塗装鉄筋:
塩化物イオンの侵入による鉄筋の腐食を防止。
●四フッ化エチレン樹脂:
セグメント継手にコーティングすることで、耐熱性、耐蝕性、耐摩耗性を向上させ、継手の腐食を防止。