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安威川ダム建設ライブ

DAM CONSTRUCTION LIVE

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大阪府安威川ダム建設事務所 所長 田中 博

大阪府安威川ダム建設事務所

田中 博 所長

大阪府安威川ダム建設事務所長あいさつ

大阪府では、自然災害への対応など府民の安全・安心の確保に向け様々な事業に取り組んでおり、その中でも、安威川ダムの建設は大阪府北部の安威川流域における治水対策の要として重要な事業と考えています。
安威川ダムは、2014年に本体工事に着手し、2022年1月には堤体盛立が完了、同年4月には洪水吐きなど主要構造物が完成、ダムの貯水機能に重要な基礎処理工を終え、2022年9月5日から試験湛水を開始しました。
ダム事業では、ダム本体や湛水区域などの広大な用地を取得する必要があり、そこにお住まいの方の移転や生活の糧となる農地の提供など、地域住民の生活に大きな影響を与えます。一方、ダムの効果を享受するのは下流の市街地であり、建設地の住民にはその恩恵はありません。このため、大阪府では長い時間をかけ地域住民への丁寧な説明を行い、事業への理解と協力を得て、今日の安威川ダムがあります。事業に携わる者として、地域住民への感謝の気持ちを忘れず大切にしていきたいと思います。
ダム構想の契機となった1967年7月の「北摂豪雨災害」から半世紀以上の年月が流れ、いよいよ完成に向け、事業は大詰めを迎えています。流域住民の安全・安心のため、一日も早くダムが供用できるよう、全職員が一丸となって引き続き試験湛水を着実に実施するとともに、事業の完成に向け残る工事を安全第一に進めてまいります。
また、安威川ダムの建設地は、茨木市の市街地から約7㎞という都市近郊のみどり豊かな場所にあり、ダムが完成すればそこに新たに湖面が誕生し、水と緑に恵まれた場所へと生まれ変わります。このような安威川ダムの立地特性を活かし、地域資源として府民に末永く親しまれる施設になることを願っています。

安威川ダムができるまで ―建設の軌跡とこれから―
(1)死傷者61名を含む甚大な水害となった1967(昭和42)年7月の北摂豪雨災害を契機に、河川改修とダム建設による安威川の抜本的な治水手法が本格的に検討され、安威川ダムの建設計画が立案。
(2)1988(昭和63)年、建設省(当時)の国庫補助事業として採択。
(3)1999(平成11)年、地域の皆様のご理解を得て事業用地の買収を開始。
(4)2005(平成17)年、水道水源としての機能が見直され、当初よりもダム高を6m下げた規模へと変更(82.5m→76.5m)。
(5)2014(平成26)年、ダム建設工事の起工式が執り行われる。
(6)掘削開始後、ダムサイト左岸側の斜面崩落や非常用洪水吐き減勢工の背後地盤の岩盤すべりなど、さまざまな問題に直面。その都度、地盤工学や地質学の専門家や研究者を交えてリスクマネジメントを行い、適切に対応。
(7)現在、安威川ダム建設始動からおよそ30年。工事も最盛期を迎える。

ダムの北側には新名神高速道路のインターチェンジ、南側には市街地という全国でも珍しい都市型ダムであり、治水・利水といったダム本来の機能はもちろん、新たに生まれる湖畔が地域の皆様に親しまれる交流・観光拠点となることも期待されている。

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